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ストレスを抱えることが、ダイエットに弊害をもたらすのは周知の事実。でも、心理的なストレスが駄目にするのは、体重計の数字だけじゃないみたい。

PRI (姿勢回復研究所) によると、多くの場合、ストレスの副産物とも言える姿勢の悪さは、肺活量を下げ、あなたが全力で走り、ジムでウエイトを持ち上げ、バトルロープを打ちつける能力に悪影響を及ぼす。

そして、これが脂肪燃焼のスイッチをオフにする。でも、さらに心配なのは、呼吸の仕方が悪いと、ホルモン、睡眠、不安に関連した紛らわしいメッセージが脳に送られてしまうこと。

しかも、あなたが体の支え方を知らないと、汗をかいてイライラを解消しようとするうちに、腰や肩の痛みといった体の弱点を悪化させることがあるそう。

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ここで登場するのが、ロンドンのフィットネスクラブ「The Third Space」でトレーナー育成開発リーダーを務めるルーク・ウォージントン。イギリス人として初めてPRIに所属する専門家として、人の動き方や呼吸の仕方を分析し、あなたを最高にフィットな状態へと導けるパーソナルトレーナーは彼ひとり。

そんな彼に言わせれば、「ウェディングドレスにフィットする、ビキニ姿がカッコいい、というのは人々がダイエットの進捗をはかる手段のひとつに過ぎない (個人的には不正確だと思うけど)。本当にヘルシーになるには、体のシステム全体が連携できるバランスが必要」

PRI (姿勢回復研究所) とは?

まず初めに、PRIは、タージマハールのように左右対称に作られている人は非常に少ないということを強調している。彼らの見解では、女性が笑いながら耐えている日常的な問題の多くは、姿勢が悪いことを示すサイン。

筋肉

「非対称性を理解すれば、“パターニング” と呼ばれる現象が防げる」。ウォージントンによると、「これは、ひとつのタスクを特定の方法で行うことに慣れすぎてしまい、その方法を使わないとそのタスクが行えなくなること。これが、組織と関節の使いすぎや故障につながる」

左右が対称でないこと、そしてあなたがそれを無視していることを示す一般的なサインは、ハムストリングの張りと腰痛。両方とも、骨盤の位置や傾きに原因があるかもしれない (ヨガかピラティスでよくある “尾骨を床の方に下げて” というのは、この骨盤のポジショニングのことを指している)

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また、『Perfect Posture』の著者であるマイケル・コルガンの話では、姿勢が悪いと、突発的または長期的な痛みに加えて、誤った食欲シグナルまで送られてしまうそう。

体の不均衡と悪い姿勢の診断

ウォージントンいわく、制限された動き、つまり悪い姿勢を見つけるのは思いのほか簡単。「姿勢の評価は、クライアントが部屋に入ってきた瞬間から始まる」 と彼は言う。「その人がつま先で歩いているかが見たいんだ。非常に警戒心が強く、明らかにスイッチが入っている証拠」。

これは、心の内を打ち明けると首が凝るのと同じ。筋肉の緊張は、明らかにストレスを感じている証拠。

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障害物走のような日常生活における主要なストレス要因 (激務と人付き合い) によって人々は、何週間とまではいかなくても、何日も “戦うか逃げるか” の状態に置かれる。これが呼吸に影響を与え、息を完全に吐き出すことがなくなる。それを知らずにいると、短くて浅い呼吸だけで何とか生きていくことに。

ウォージントンによると、「息を吐き出すという行為は、姿勢、痛み、健康に神経学的および力学的なインパクトを与える。適切に息を吐かなければ、身体組織の活動量を減らしたり、完全に休ませたりすることが不可能になる。ストレスを抱えた身体組織は用心深くなり、体の動きのパターンを固定してしまう」

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マインド

脳の再教育

体と心の両方をスランプから抜け出させるには、新しい姿勢をマスターしなければならない。下のインスタグラムの写真では、イギリス版ウィメンズヘルスのデジタルエディター、エイミー・ホプキンソンが風船を膨らませている。奇妙な光景に見えるかもしれないけれど、ウォージントンは、これが体に姿勢の変化を受け入れさせる手段のひとつだと考えている。腰痛を和らげるために骨盤を動かすにしても、首の痛みを取るために肩を再調整するにしても、ちょっと手を加えるだけで大きな変化が生まれる。

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実際のところ、ストレスサイクルに閉じ込められると、メンタル的にも身体的にも、うつむかずに顔を上げているのが難しくなる。でも、アラインメントを直すことで呼吸が深くなり、酸素の供給量が増える。その結果、毎日をどうにかこうにか切り抜けているような気分になりにくくなるし、脂肪を燃やす任務を担うエネルギー燃焼細胞にも火が付きやすくなるはず。

簡単に言えば、より良い体を目指して、自分らしく生きられるということ。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Amy Hopkinson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。