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スーパーのドリンクコーナーを歩きながら、健康志向の友達とオシャレなランチを食べながら、ルームメイトがキッチンで説明もなしに意図的に育てている細菌の成長を見つめながら、呟いたことはないだろうか……「コンブチャって一体何なの?」

実は海外では『KOMBUCHA (コンブチャ)』が大人気。これは、日本で一般的に飲まれている昆布茶とは全く違うもので、昭和40~50年代の健康食品ブームで注目された “紅茶キノコ” のこと。

まずは基本からおさらいしよう。2千年以上前に誕生した紅茶キノコは、砂糖入りの紅茶または緑茶にミックスした細菌と酵母を発酵させて作られた飲み物。この甘い飲み物は、SCOBY (細菌と酵母の共生コロニー) の助けを借りて紅茶キノコに変わる。生きた細菌であることを除けば、このSCOBYは水に浮かぶマッシュルームのようなもの。この生菌と酵母によって発酵させられたことが、紅茶キノコと他の飲み物の違い (飲んだときにちょっと酸っぱい嫌な臭いがするのもこのせい)。

なんともそそられない作り方だけど、泡立ちのよい完成品はとても健康に良い。公認管理栄養士のリサ・モスコヴィッツによると、紅茶キノコには消化機能や免疫機能の改善をはじめとした数々のメリットがあるそう。発酵プロセスを経ることで、プロバイオティクス、ビタミンB群、酵素、有機酸もいっぱい。むくみの解消にも役立つそう。

でも、買う前に知っておくべきことがある (海外の健康食品店やスーパーマーケットだけでなく、最近ではコーヒーショップやバーでも販売されている)。

1.飲みすぎないこと

少量ならいいけれど、飲みすぎは胸焼けの原因に。モスコヴィッツによれば、「販売目的で作られた紅茶キノコであれば、約120ml程度が安全で効果的」。でも、妊娠中または免疫不全の人は飲むべきではない。これは、紅茶キノコが細菌から作られており、身体が汚染されて病気になる危険性があるから。

「特に自家製の紅茶キノコの中には、低温殺菌されていないものがある。体が中毒反応を起こして胎児に危険が及ぶことも」。妊娠をしていない健康な人であれば、店頭バージョンの安全性に気をもむ必要はあまりない。それでも自家製バージョンを飲むのはちょっとリスキー。

2.アルコール入りは避けること

化学の授業の内容を忘れてしまった人のためにもう一度: 発酵とは、アルコールが作られるプロセスでもある。つまり技術的に、すべての紅茶キノコにごく少量のアルコールが含まれるということ。中には、十分ほろ酔いできるまで長く発酵され、「ライトなビールと同量のアルコールが含まれるものもある」。一気飲みする前にラベルを確認し、できるだけヘルシーに飲みたければアルコール度数の低い種類を選ぶこと。

紅茶キノコは、自分で作ることも可能。でも、あのSCOBYを自分の手で触るのはちょっと厳しいかも……。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Macaela Mackenzie Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images