シャピロ博士によれば、インポスター症候群に最もかかりやすいのは、社会生活における成績優秀者たち。「仕事中に『どうしよう、私が本当はインチキだって、みんなに気付かれるかも』などと考えながら、心の底からビクビクすることがあるかもしません」
インポスター症候群は仕事中に表出することが多いけれど、社交的なイベントの最中に突然現れることもある。例えば、パーティーに呼ばれたり、友達との集まりやデートに誘われたりすると、「みんな、お情けで誘ってくれているに違いない。本気で私と遊びたい人なんていないのだから」と考えずにはいられない。シャピロ博士の話では、インポスター症候群の影響が社会生活にまで及ぶと、全てを持ち合わせ、見るからに完璧な人生を送っていないと、誰も一緒にいてくれないと感じてしまうこともある。
ハーデン=ブラッドフォード博士によると、インポスター症候群には人種も関係している。「人一倍頑張らないと成功できない、と小さい頃から教えられていた黒人の学生がインポスター症候群に悩むのはよくあることです。よそ者だとか、より “ふさわしい” 学生からポジションを奪っているという作り話を他人から聞かされているのが主な理由です」
インポスター症候群を乗り越えるには?
ハーデン=ブラッドフォード博士によれば、あなたがどの “タイプ” に属していようと、あなたのインポスター症候群に文化的な要因があろうとなかろうと、この病気は同じ方法で克服できる。「これまでに手にした称賛や成功を自分が手にするべき理由を書き出してみましょう」
真面目な従業員だから、頼りになる友人だから、献身的なパートナーだから。こうした理由が並んだリストを目にすれば、脳も文句を言ってこない。
それでもダメなら、メンターや友人からフィードバックをもらい、広い視野で物事を見てみよう。でも、これだけは忘れないで。どんな形でインポスター症候群が表出しても、問題の核心は、あなたの頭の中にある。だって、実際のあなたは “間違いなく” 称賛に値する人だから。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。