今更聞けない食品の基礎知識。そもそも「遺伝子組み換え」って何?

05 February 2019

今更聞けない食品の基礎知識。そもそも「遺伝子組み換え」って何?

「遺伝子組み換え」という言葉を聞くようになって久しいけど、「具体的にどんなもの?」と聞かれたらどれくらいの人が説明することができるだろうか。なんとなく「遺伝子組み換えではない」と記載されている食品のほうが体によさそうだから……なんて理由で選んでない? そんな人のために、今更友達には聞けない「遺伝子組み換え」について、アメリカ版ウィメンズヘルスが詳しく解説。


「遺伝子組み換え作物が含まれているかどうか」を消費者が知ることが大切

数年前、バーモント州はアメリカで初めて、遺伝子組み換え作物(GMO)を用いた食品の表示を義務付ける法律を可決した。長きにわたってこの法律は議論の的となってきたけれど、バーモント州の政治指導者たちは「消費者には食品に遺伝子組み換え作物が含まれているかどうか」を消費者が知る権利があると考えている。しかし、この法案の通過を阻止すべく、政府を提訴する考えを示す食品メーカーもあった。

そもそも、遺伝子組み換え食品とは何なのか。遺伝子組み換えを行っているかどうかを表示する・しないの議論は決着したの? 遺伝子組み換え食品とは、「何らかの理由でDNAが人工的に組み換えられた、植物性または動物性の原料を含む食品」のことを指す。「何らかの理由」とは、「日照り、熱さ、寒気に強くするため、栄養価を高めるためなどさまざま」とアメリカのイェール大学プリベンション・リサーチセンター長のデイヴィッド・カッツ医学博士は言う。遺伝子組み換え食品はもう何年も市場に出回っている。コーンや大豆の多くは遺伝子が組み換えられているし、果物や野菜も例外ではない。遺伝子組み換えは古くからある技術でもあり、昔の農家では作物や動物の遺伝子を操作してより望ましい品種を生み出していたところもある。

昨今でも、遺伝子組み換えには賛否両論の声がある。遺伝子が組み換えられた食品は、そうでない食品よりも栄養価が低く、有毒でアレルギーを引き起こすと言う評論家もいる。「遺伝子組み換え食品は殺虫剤の使用を促し、土壌の質を落とす。種の多様性を減らすと主張する人もいる」と話すのは、公認管理栄養士のブリタニー・コーン。「でも、遺伝子組み換え食品を支持する人々は、遺伝子組み換えがリスクフリーであるばかりか、食品の栄養価を高め、エネルギーの消費を抑え、環境によく、世界人口への食糧供給を助けると考えている」

実際のところ、遺伝子組み換え食品が有害であるという証拠は少ない。だからといって、遺伝子組み換え食品が安全であるということにはならないという声もあるし、さらなる研究が必要なのは確か。だけど大切なのは、「その食品が遺伝子組み換えであることを知る権利」が消費者にあるかないか。「遺伝子組み換え食品は比較的新しいので、そこに何が入っているか、それが人にどんな影響を与えるかが分からない」とコーンは続ける。「なのでクライアントに聞かれた場合は、遺伝子組み換え食品ではなく、遺伝子組み換えをしていないという表示のある食品を探すように勧めている」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Esther Crain Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images

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