こんな人、よくいる! 意外と身近に潜む、「ナルシスト」を見分けるポイント9

03 February 2019

こんな人、よくいる! 意外と身近に潜む、「ナルシスト」を見分けるポイント9

常に“自分だけ”に夢中な人のことを、私たちは「ナルシスト」と呼ぶ。「あなたの身近にいるナルシストは?」と聞かれたら、自分の要求や都合を押し付けてきた元彼や部下の手柄を自分の手柄にしてしまう大嫌いな上司をすぐに思い出すかもしれない。

では、本当のナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)って、いったいどんな人? 研究によると、人口の1%~6%の人が自己愛性パーソナリティ障害を患っていて、その50%~75%が男性なのだとか。オーストラリア版ウィメンズヘルスが心理学者に聞いたのは、意外にも身近によくいるナルシストの見分け方について。そのポイントだけではなく、対処法も見逃さないで!


そもそもナルシストって何?

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自己中心的な人がすべてナルシストなのかといったら、そうとはいえない。「ナルシストの定義は、“自分を誇大に見せようとする人”のこと。常に自分に対する称賛を必要とする一方で、他人への共感が欠落している。このような症状は成人期の初期に発症する」と説明するのは、ペンシルベニア大学医学大学院の心理学教授、コーリー・ニューマン医学博士。ナルシストの特徴はさまざまな形で現れると語っている。

断言はしにくいが、遺伝や親のしつけや教育が関連している可能性は高い。「性格はある程度、遺伝で受け継がれる」とニューマンは話す。幼少期から制限なく甘やかされ、「あなたはほかの子供よりも特別で優秀」と言われ続けて育った人はナルシストになりやすい。またその反対で、親の育児放棄が原因の場合もあるよう。


ナルシストへの接し方は?

あまり目立たないように、うまく行動するのが賢明。「仕事の同僚や知り合いであれば、避けているのを気付かれないように距離を置くこと。会話をするときはナルシストに最終決定権を譲ること。でなければケンカに発展することがあるから」とニューマン。

もし家族にナルシストがいる場合は、境界線を引くことが大切。もしあなたからお金を借りたのに返してくれない、なんてことが起きないように。あなたをコントロールしようとする人が身近にいるのは辛いことだが、自分をしっかりと持っておこう!


ナルシストを見分けるポイントは?

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自己愛性パーソナリティ障害の大まかな定義に該当しても、すぐにその人をナルシストだと決めつけないで。アメリカ精神医学協会の診断マニュアル(DSM-5)には、ナルシストについて5つ以上の特徴がある。


1. 「自分が重要人物である」という、過剰な感覚を抱いている

ナルシストは十分な成功や業績がないにも関わらず、他人よりも自分が優れているということを認められたい願望を持っている。しかし、自分の能力を過大評価するのに他人の能力は過小評価する。自分のしたことが称賛に値すると思っているのに、褒められなかったときは驚いてしまうのだとか。そして、失敗したときは他人や社会のせいにする。決して自分の責任だとは考えない。


2. 自分は特別で、ユニークな存在であると信じている

もちろん、自分を特別だと少しくらい思ってもいい。だけど、ナルシストの場合は過度に自分が特別だと考えていて、それを特別な人だけが理解できるものだと思っている。そのため、特別な人に囲まれようとする。これは診察を受けるときに、医師に対しても感じる模様。ナルシストがセラピーを受けにくるとき、最も優秀な医師に診てもらおうとして、セラピストもドクターではない医療スタッフも受け付けない。自分の担当医に関しても、とても頑固な傾向があるようだ。


3. 過剰な賛美を求める

自信過剰で常に自慢好きな性格とは裏腹に、自尊心はかなり傷つきやすい。他人に自分がどう思われているかをとても気にしていて、自分の満足いく称賛を得られなかったときにショックを受けやすい。これは恋愛関係においても一緒。あなたが尊敬して愛している限り、ナルシストもあなたを愛する。一見、優しくてすてきな人に見えがちだけど、あなたが意見を主張すると、今まで見たことないような意地悪で怖い側面を知ることになるかも!


4. 強い権利意識を持っている

ナルシストにルールは通じない。権威がある人や国民的ヒーローのように、偉大な尊敬に値する人=ナルシスト本人に対して、ルールを強いるのは失礼だと考えている。他人が自分に合わせるように努力させても、本人はそれになんとも思っていない。ナルシストのスケジュールに合わせて予定を計画しても、本人が出席しないこともしばしば。周りの人に迷惑をかけているという感覚すらないよう。


5. 共感性に欠けている

ナルシストたちは人の痛みや苦労に共感できない。「ナルシストが信じられないような無神経なことを発言するまでは、分別がある人に見えることもある」と、ニューマンは言う。例えば父親を亡くしたばかりの人に対して、その父親がいかに迷惑な人だったかなど、悪口を言い出す。反対に自分の悩みは延々と話し、周りの人は自分のことを気にしてくれていると信じている。


6. 他人への嫉妬心が強く、他人は自分に嫉妬していると信じている

彼らは他人と自分を頻繁に比較する。特に成功している人と比較して、嫉妬する。そしてナルシストが成功を収めると、「周りの人は自分に嫉妬し、うらやましく思っているに違いない」と思い込んでいる。


7. 傲慢で横柄な態度で行動する

デートでの食事中、あなたに対してはとても優しいのに、店員には無礼で恩着せがましい態度をとる人、いなかった? お高くとまって傲慢に振る舞い、他人の愚かさをグチグチ言う人も、ナルシストの傾向アリ……。


8. 成功や完璧さにとらわれている

成功を収めている、権力を持つ人たちから尊敬を得ることに重きを置いている。これは恋人選びにおいても著しく現れるのだとか。ある研究によると、ナルシストは相手の性格や思いやりがあるかどうかよりも、外見の美しさや地位を非常に重要視していることが分かった。理由はもちろん、恋人が美人もしくはハンサムであれば、自分のセルフイメージも上がると考えているから。


9. 他人を不当に利用する

「強い権利意識と共感性の欠如により、自分の利益のために他人を利用することもしばしば。これがナルシストと一緒に働くデメリット」と、ニューマンは話す。例えばナルシストが上司であれば、あなたが受けるはずの報酬や尊敬を正当に与えずに、ただこき使ってくるかもしれない。これは友人関係でも同じこと。あなたと過ごす時間もないほど、ナルシストは“彼らが思う素晴らしい生活”で忙しい。そんなナルシストにとって都合のいい関係は、本物の友人関係ではないということを覚えておいて!

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Stephanie Eckelkamp Translation: Yukie Kawabata Photo:Getty Images

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