疲れている時や睡眠不足、二日酔い時の燃料補給にエナジードリンクを飲んでいるなら、その後24時間の体の変化を知っておいた方がいいかも。UK版ウィメンズヘルスは、英国民医療サービス（NHS）と米食品医薬品局のデータをもとに、極端に高いカフェインと砂糖の含有量が体に及ぼす影響をまとめた。さらに、世界保健機構がエナジードリンクに出した「結論」とは？
2014年、世界保健機関はエナジードリンクを ｢人体に悪影響｣ と結論付けた。エナジードリンクの効果を感じ、禁断症状が現れるまでのタイムラインを追ってみよう。
エナジードリンク (250ミリリットル缶) の成分
● カフェイン: 80ミリグラム
● 砂糖: 27.5グラム
10分後
エナジードリンクのカフェインが血中に取り込まれ、心拍数と血圧が上がり始める。
15～45分
血中のカフェイン量がピークに達する。刺激物が効きはじめるので、頭がさえて集中力が高くなる。
30～50分
カフェインがすべて吸収され、肝臓が血中に取り込む砂糖の量が増える。
1時間後
シュガークラッシュ（血糖値の急降下）が起こり、カフェインの効き目が薄れてくる。疲れとエネルギー不足を感じる。
5～6時間後
カフェインが半分に。つまり、血中のカフェイン含有量が半分になるには5～6時間かかる。経口避妊薬を飲んでいる女性の場合は、所要時間が2倍になるといわれる。
12時間後
大半の人の血中からカフェインが完全に取り除かれる。この速度には、年齢や活動量といったさまざまな要素が関係している。
12～24時間後
カフェインは薬物なので、カフェイン飲料を定期的に飲む人には、12～24時間もすると、頭痛、イライラ、便秘などの禁断症状が現れることも。
7～12日後
定期的なカフェインに体が慣れてくるので、カフェインの効果をそれほど感じなくなる。
健康志向の人なら、エナジードリンクに手は出さないかもしれない。でも、体内をカフェインと砂糖でいっぱいにするのではなく、別の手段で元気にしてあげることをあらためて意識しよう！
Text: Francesca Menato Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。
