今年は絶対に抱負を叶えたい! 禅僧から教わる、心にとめておきたい禅語6

01 January 2019

今年は絶対に抱負を叶えたい! 禅僧から教わる、心にとめておきたい禅語6

新年の始まりは心を入れ替えるのにぴったりなタイミング。年が明けて早々に抱負を書き記している人も少なくないのでは?

そこでウィメンズヘルスでは、今年立てた目標をかなえる上でも、もっとすてきな自分と出会う上でも、心にとめておきたい「禅語」をご紹介。教えてもらったのは臨済宗妙心寺派東京禅センターの部員であり、円光寺の副住職である中山宗祐さん。


今年こそ周りを気にせず、自分らしさを発揮できるように

じゆうじざい

周りの意見が気になってなかなか発言ができない、どう思われているかを気にして自分を抑えてしまっている……それはもしかしたら「自己」が確立できていないからかも。

自由と聞くと『自分のやりたいようにやる』というイメージが浮かぶかもしれない。でも禅語で自由自在とは「自らをよりどころとする」という意味合いだそう。「環境問わず、自分を主体として現れていく、生きていく、といった意味合いがあります。周りの目が気になってしまうのは、相手に価値観を委ねているからでしょう。しっかりと自己を持っていれば、どんな環境に置かれたとしても、自分を軸として行動することができます」と中山さん。「例えばSNSのいいねボタンはいい例でしょう。いいねの数が気になってしまうのは、相手の価値基準が自分のよりどころになっている現れです」。2019年は、自分基準で考える一年にしてみては?


イラっとしたときも、やさしさを忘れないように

きっさこ

誰だって、イライラに取りつかれたり、気分がどんより……なんてときもある。でも今年はどんなときもやさしい自分でありたいなら、いら立っているときこそお茶を片手に、ひと呼吸入れて。
「私たちは暴走する機関車のように自分自身でイライラをふくらませてしまいがちです」と中山さん。「喫茶去(きっさこ)は『お茶を飲んで行きなさい』という意味ですが、お茶を飲むというのは、『いったんひと呼吸を入れましょう』という意味合いも孕んでいるのです。呼吸を整えて自分自身を見つめ直してみると、そこまでこだわることでもないと気付くことがあります。自分がそれにとらわれているだけかもしれない、というところも見えてきます。そうと気付いたら、あとはこだわりやとらわれを捨てていくだけです」


どんなときも自分を否定せず、受け止めてあげるために

まくもうぞう

これまで失敗すると自分を責めがちだったなら、「自分に対する期待や理想にとらわれているからかもしれない」と語る中山さん。2019年はうまくいかないときも自分にたっぷりの愛情を注ぎたいと思うなら、理想ばかりにこだわり、現実と比べてため息をつかないこと。「莫妄想(まくもうぞう)とは、あれこれ妄想せず今の自分を見つめ直しましょう、という言葉です。写経や坐禅などを通してでもいいでしょう。莫妄想とは、実際の自分をそのまま受け入れていくことです


今年こそ途中で投げ出さず、抱負を貫き通すために!

かんきゃっか

年始に立てた目標を今年こそかなえたい! くじけず続けるためのコツは、「前だけを見るのではなく、自分が今置かれている立場や状況を明らかにすることです。」と中山さん。「先を見つめるとどうしても不安になってしまいますし、心が波立ってしまいます。そこで挫折してしまうこともあるでしょう。逆に過去を振り返ると昔の失敗や出来事に心がとらわれてしまいます。ですからなるべくこの瞬間、今をどう一生懸命過ごすかというところにぐっと意識を向けることが大切です。その毎日が積み重なったときに、ふと気付いたら目標が達成できているものです」


毎日を最高の日にするために

これこうじつ

365日、毎日穏便に過ごせるとも限らない。アップダウンもある中で毎日を最高にする方法は、「自分に与えられた日をどう楽しむか考えることです」と中山さんは言う。「そうすると、全ての日が好日(こうじつ)になります」

「晴れている日は自然と気分も明るくなりますが、雨ですと気分が落ち込んでしまいがちです。そうではなく、どう雨を楽しむかを考えることの大切さを教えてくれる禅語です。風が強いときは、風を楽しむ。暑いときは暑さを楽しむ。『いい日、悪い日』と自分の価値観で区別をしてしまわないことです


どんな変化にも前向きな気持ちで挑むために

ゆいけんけんじゃく

新たな挑戦に踏み込むときも、軌道修正せざるを得ないときも、求められるのは順応力。変化に少しでも強くなる方法として「好き嫌いをしないことです」と教えてくれた中山さん。「好き・嫌い、きれい・汚いと自分の中で分けてしまうと、苦しみのもとになります。唯嫌揀択(ゆいけんけんじゃく)は、分別をすることなく、ありのままを受け入れていくことを表す禅語です」

■ 今回お話を伺ったのは……
中山宗祐(なかやま・そうゆう)さん
花園大学文学部国際禅学科卒業。平林寺専門道場にて修行、現在は臨済宗妙心寺派東京禅センター部員である傍ら、円光寺(東京都台東区根岸)の副住職を務めている。

■東京禅センター
公式サイト:https://www.myoshinji.or.jp/tokyo-zen-center

Photo: Getty Images, Women's Health Japan

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