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書く瞑想(めいそう)としても知られる、「写経」。集中力を高めてくれたり心を静めてくれたりすることから、最近では研修の一環として取り入れる企業も増えているのだとか。でも、写経と言われてもいま一つピンとこない人も少なくないはず。

そこでウィメンズヘルスが向かった先は、気軽に写経に触れることができる代官山の「寺カフェ」。ここでは写経体験に加えて、普段なかなか話す機会のない僧侶と交流できるイベントを提供しているそう。今回は実際にここで写経を試してみたエディターNの感想を交えて「寺カフェ」をご紹介。

お坊さんとお酒が飲める!? 寺カフェってどんなところ?

代官山駅から徒歩3分の場所に位置する「寺カフェ」は、実際に僧侶が駐在するユニークなカフェ。今回エディターが実際に試してみた写経はもちろんのこと、僧侶に一対一で悩みを聞いてもらえる「お坊さんと語ろう」という体験や、僧侶とお酒を楽しみながら自由に会話ができる人気イベント「坊主bar」など、僧侶と気軽におしゃべりができる機会を提供している。

「坊主bar」は定員が15人、僧侶は最大4人出席。一つのテーブルに僧侶が一人つき、「このような場合、僧侶さんはどうされますか?」などライトな内容でも仏教に関する質問でも、なんでも聞けるそう。イベント中は、お坊さんがローテーション式でテーブルを回るので、出席している僧侶全員からお話を聞くことができるという。

友達や家族、恋人などに相談するのもいいけれど、普段めったに話す機会がない僧侶から助言をもらうことで、新しい気付きがあるかもしれない。

毎日15:30~17:00に開催。写経にエディターがトライ!

今回写経に挑戦するのは、チャレンジ精神が豊富なエディターN! 写経体験を担当してくれる僧侶は日によって違うそうで、この日は三浦性曉僧侶が担当してくれた。

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まずはその日担当してくれる僧侶より写経の歴史や意識する点などを最初の5分ほどで説明してもらい、残りの時間は自分のペースでお経をなぞっていくという流れ。お経と筆は「寺カフェ」で用意してくれるので、手ぶらで参加できるのも楽チン。

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「ボールペンなどで書くときはペンを寝かせてしまいがちですが、筆はまっすぐ下ろした方がきれいに書けます」とのアドバイスを三浦僧侶より受け、早速お経をなぞり始めたエディターN。最初のうちは姿勢をキープできているか、字をきれいに書けているか……と心がそわそわしてしまった、とエディターN。でも途中からうまくできているかということは気にならなくなり、集中力がどんどん高まっていったそう。

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「初心者にもやさしい!」エディターNの感想

「パソコンやスマートフォンと向き合っている時間が長いせいか、『筆で書く』という作業がとても新鮮でした。カフェというカジュアルなセッティングで行う写経は、非日常感も満載。カジュアルな環境であったからこそ、気軽に取り組めた気もします。

お坊さんがとても丁寧に説明をしてくれるので、写経初心者の方にもとてもおすすめです。写経の歴史をお坊さんから教わることができるのも、一つの魅力だと思います。

私も「寺カフェ」で写経をする前に一度写経体験をしていますが、写経を生活に取り入れようという思いがさらに強くなりました!」

「あれもしないと、これもしないと」とせかせかした心を落ち着かせる写経体験は、やっていくうちに集中力もさえてくるため、定期的に取り入れると生産性アップにもつながりそう、とエディターN。ちなみに「寺カフェ」は出張写経も行っているようなので、同僚や上司を交えてオフィスでの開催も可能。予約はお電話、またはメールから。

心を癒やすのには食事も大切。健康志向の心を満たすヘルシーフードも魅力の一つ

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写経を終えたあとは、「寺カフェ」の名物メニュー「ブッダボウル」をいただくことに。盛り付けが仏様のぽってりとしたおなかに似ていることから「ブッダボウル」と名付けられたこの一品は、押し麦の上に野菜やタンパク質、ナッツが彩り豊かに盛り付けられている。思いっきり集中しておなかがすいたエディターNには、大満足のボリュームだった模様。

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寺カフェでは他にもたくさんのヘルシーフードを食べることができ、中でも都内や鎌倉の和食やイタリアン、精神科食事栄養療法のレストランメニューを監修する山口依乗僧侶手作りの精進懐石コースはぜひ試してみたいメニュー。他のレストランでもあまり見かけることのない僧侶手作りの精進料理。「悟りにいたる修行のための食事」という意味合いもある精進料理は、動物性食品を一切使用していないので、ヴィーガンの人にもおすすめだそう。

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時間がないといろいろなことが後回しになってしまいがちだけれど、時間がないときこそおすすめしたい写経。お経を書き写すことに集中していると、書き終える頃には雑念も消え、少しずつやる気が蘇ってくることが実感できるはず。さらに周りに悩みを打ち明けることが苦手な強がりタイプは、近しい仲より僧侶の方が打ち明けやすい可能性も!? 頭がパンクしそうになったときこそ、気軽に足を運んでみて。

■寺カフェ
営業時間:11:00-22:00 (L.O. 21:00)
休業日:年末年始
アクセス:東急東横線「代官山」駅正面口から徒歩3分、「中目黒」駅正面口から徒歩7分、地下鉄日比谷線「恵比寿」駅4出口から徒歩5分、JR恵比寿駅西口からは徒歩7分
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-33-15EN代官山ビル1F
電話番号:03-6455-3276
僧侶駐在時間:月・火・木・土・日/11:00〜18:00 水・金/13:00〜21:00
URL:http://tera-cafe.com/
※ 写経をはじめとするイベントの申し込みはURL、もしくはお電話から

◆イベント
毎月:坊主BAR開催 
毎月:法話会(毎月テーマを決めて開催)
3か月に1回:経営者やエグゼクティヴ、また起業をしたい方に向けたイベント