自信とは周りを自然と引き寄せる、魅力的な特徴の一つ。でも、人前だとどうしても緊張してしまう、ささいなことで自分を疑ってしまう……と、時と場合によって自信が揺らいでしまう人も少なくないのでは? 現在はキャリアアドバイザーとして活躍し、過去には『コスモポリタン』の編集長を10年以上務めてきたケイト・ホワイトがアメリカ版ウィメンズヘルスに教えてくれたのは、人前で話す際の緊張や不安をとく6つの方法。
まずは形から。「ハッピーな気持ちにさせてくれるか」を基準に服をそろえる
着るといつも周りからうれしい言葉をもらえたり、最高な気分になれたりする服を思い浮かべてみよう。
それらに共通する色や形などを探ってみて。見つかった共通点を自分の基準として、自分を引き立ててくれる洋服をそろえておこう。ここぞというときはパワーをもらえる服を着て挑むと、自信もつきやすくなるみたい。
最悪のシナリオを想定するのはNG。どんなときも「勝つ」と思う
緊張して失敗しないかと不安を抱くのではなく、「自分がベストを出すためには何が必要か」と考えて行動することが成功の鍵。
「これは、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で有名な英国の女優、ナタリー・ドーマーが教えてくれたの」とホワイト。「彼女は、オーディション前にいつも先輩女優に言われたことを思い出すそう。それは、『審査員はあなたが探していた答えであることを求めている』ということ。面接官や試験官、キャスティングエージェント……相手が誰であろうと、彼らはあなたが『答え』であることを望んでいる。不安に思ったり自信が持てなかったりするのは、失敗すると決めつけているようなもの。マイナスなエネルギーを自ら運んでしまっているの。もちろん最悪なシナリオを想定して、自分を守ろうとする人は多いと思う。でも、『私があなたの答えになる』くらいの意気込みを持って挑む方が絶対にいい結果が出ると私は信じている。だからといって傲慢(ごうまん)な態度をとるのではなくて、広い視野を持ってアプローチすること。自信があるかないかは、自分次第なの。ポジティブ思考とは圧倒的なパワーを持っていると私は思っている」
このメソッドは、会議や面接、プレゼンテーションなどでも役立つので試してみて。
人前で緊張してしまうなら。必要な情報を事前にとことん調べつくす
人前で話すときの不安や緊張をとくためには、必要となる情報を事前に細かく調べておくことが鉄則。たとえそれを発言する場がなかったとしても、「十分な情報を頭に入れておく」だけで自信がつくそう。プレゼンテーションをする機会がある場合は、自分の話す内容について隅まで把握しておくことが、自信を持って発表する上での鍵。心配なら事前に練習を重ねることも緊張や不安を和らげる手段の一つ。電子機器などを使うのであれば、前もって動作を確認しておこう。
顔や髪を触るのはなし! 「ボディーランゲージ」に気をつける
面接時や講演時、顔や髪は触らないよう注意。安心は得られるかもしれないけれど、周りからは自信がないように見えてしまう可能性も。座っているときは、手を置く位置を決めて、動かさないよう意識するのがベスト。
慣れへの近道。人前で話す機会を増やす
人前で話す回数が増えると、緊張や不安も少しは減ってくるそう。もちろん人によって何度繰り返せば緊張が和らぐかは変わってくるけれど、回数を重ねることこそが自信につながるポイントになるのは確か。苦手だと思っても積極的に挑むことが克服への近道だと心得て。
ビヨンセも実践!? 始める数分前に心を落ち着かせる
大事なプレゼンなどの前には、少しの間、別の部屋に行くなどして一人の時間を持つのも◎。このとき、とにかくリラックスできるよう自分にポジティブな声掛けをすることが大切。例えば「たくさんの人に私が発表する内容に興味を持ってほしい」など。ビヨンセのミュージックビデオを撮影する有名カメラマンによると、ビヨンセは撮影開始前に瞑想(めいそう)をするそう。「終わったころには生まれ変わったようなエネルギーを放っていました」と彼は語っている。
自分を客観視してみるいいきっかけ。自分のプレゼンを録画し、あとで分析
勇気を持って自分を客観的に分析することも大切。次回に生かせるように、強みや欠点を書きとめておこう。つなぎ言葉の使いすぎ、ハキハキと話せていない……きっと何かしらの改善点が見つかるはず。自分の緊張する姿は見苦しいかもしれないけれど、これこそが魅力アップにつながると信じて実践してみて。
■ケイト・ホワイト
フィクションやノンフィクション共に高く評価されている作家。雑誌『コスモポリタン』の編集長として14年間勤務。自身の著書である『Why Good Girls Don't Get Ahead. . .but Gutsy Girls Do』はベストセラー作。
この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Kate White Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images