できるだけ正確な結果を得るためには? 妊娠検査薬の基本の「き」

09 March 2019

できるだけ正確な結果を得るためには? 妊娠検査薬の基本の「き」

いろんなメーカーから出ている妊娠検査薬。でも、ものによって正確性は変わってくるの? できる限り的確な検査結果を出すためにできることとは? イギリス版ウィメンズヘルスより、妊娠検査薬の使い方やそもそもの機能性についておさらいしておこう。


市販の検査薬でも病院の検査でも、測るものは一緒

何十種類もの妊娠検査薬が出回っているけれど、それが病院に置いてあろうと、薬局で売られていようと、妊娠検査で測られるのは、尿中のヒト絨毛(じゅうもう)性ゴナドトロピン(以下hCG)と呼ばれるホルモン。hCGは妊娠していない人の体内にも少量あるけれど、受精卵が着床し、胎児が成長を始めると、血液と尿に含まれるhCGの数値が上昇するそう。

米オレンジコースト・メモリアル医療センターの産婦人科医、トーマス・ルイス医学博士によれば、「hCGが25IU/L*に達すると、妊娠検査薬で陽性反応が出ます」とのこと。

*日本では、25IU/Lで陽性反応するものは早期妊娠検査薬、一般的な市販の検査薬は50IU/Lで陽性と判断されます


検査薬は、朝、寝起きに使用したほうが誤判定が出にくい

妊娠検査薬は朝起きてすぐに使うのがいいといわれているのは、夜寝ている間に尿が膀胱(ぼうこう)にたまり、hCGが蓄積するから。

朝起きてすぐの尿にはhCGが高い濃度で含まれているので、妊娠していれば陽性反応が出やすいそう。前述の通り、hCGが最低でも25IUに達しなければ陽性反応は出ない*。

でも、ルイス博士によると、最近の妊娠検査薬は10年前のものよりはるかに敏感なので、「必ずしも朝一番で検査する必要はない」とのこと。確実な結果を得るためにも、あくまでも朝の使用を推奨しているだけだそう。

*商品によって異なります


検査薬の値段が正確性に影響する可能性は少ない

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検査薬の価格は検査の正確性には影響しないそう。「正確さを求めて、高い妊娠検査薬を買う必要はありません」とルイス博士もきっぱり。

市販の妊娠検査薬が測るのは、値段に関わらずhCGの量なので、「薬局の棚に並んでいればどれでもいいでしょう」。

25IU/L以下のhCGを測る検査薬もあるけれど、人間の体内には10IU/L以下の少量のhCGが常に存在しているため、誤判定の確率は高くなるよう。


病院では、場合によって「定量検査」が行われることもある

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尿検査は基本的に「定性検査」だとルイス博士。つまり尿検査の結果からわかるのは、25IUを超えるhCGが尿中にあるかどうかという点。でも、実際に血中に含まれるhCGの量を測る「定量検査」もある。

流産や妊娠合併症のリスクがある女性には、妊娠が進むにつれてhCGが増えているかをチェックする「定量検査」を医師が勧めることもあるそう。

「hCGは48時間ごとに倍増します。1,800IU/Lに達すれば、子宮に胎児が確認できるはずです。2,500IU/Lに達すれば、卵膜が見えてくるはずですし、心臓の鼓動も聞こえるかもしれません」とルイス博士は説明している。


健康状態が結果に影響を与えることも

不妊治療薬をはじめとする特定の薬にはhCGが含まれているため、尿中のhCG値が上昇し、妊娠検査で陽性反応が出てしまうこともあるとか。まれではあるそうだけれど、これも誤判定を招いてしまう理由の一つ。

ちなみに脳下垂のホルモン調節がうまく利かず、ホルモン分泌量が通常を上回ったり、下回ったりすることからなる「下垂体疾患」や、精巣または卵巣の胚細胞がん/腫瘍も、hCGの数値を上げてしまうそう。

 

※この記事は当初、アメリカ版ウィメンズヘルスに掲載されました。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Sarah Watts Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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