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今までは花粉症シーズンがやってきてもなんてことなかったのに、今年の春はなんだか鼻がむずむず。突然花粉症になることは、残念ながら誰にでもありえるそう。今回アメリカ版ウィメンズヘルスは、大人になってからアレルギー反応を起こしてしまう、ありとあらゆる理由を専門家に教えてもらった。

質問

ずっとアレルギー知らずだったのに、ここのところ目と鼻が異常にかゆい! これってアレルギーなの?

回答してくれたのは……

米国アレルギーぜんそく免疫学会のスポークスパーソンで、アレルギー専門医のニータ・オグデン医学博士

回答

オグデン博士によれば、「アレルギーは他の病気と同じで、いつ発症してもおかしくないもの」だそう。季節性や屋内型のアレルギーが、大人になって初めて現れることも珍しくないとか。

一部のアレルギーに対する敏感さは遺伝に大きく左右されるけれど、幼い頃に接触したアレルゲンが少なければ少ないほど、大人になってからアレルギーが発症する可能性は高くなる

多くの専門家がアレルギー出現の原因の一部として指摘しているのは、環境問題。気温の上昇や二酸化炭素排出量の増加によって、花粉をはじめとする大気中のアレルゲンがこれまでになく増えている。さらに冬がほかの年に比べて長いと、例年以上に花粉が舞うことも。樹木が花粉を放出するタイミングが遅れ、他の植物の授粉期と重なるため、くしゃみや鼻水が例年よりもひどくなるのだとか。「実は昔からアレルギー持ちだったものの、アレルゲンが増えてきた今になって、やっと症状が出始めた人もいるのかもしれません」とオグデン博士は続ける。

また、大人になって新しい街に移り住むことも、アレルギー発症の原因の一つだそう。これは今まで接触したことのないアレルゲンに晒(さら)され、免疫システムが混乱するせいだとか。屋内型のアレルギーに関しても同じことが言える。年齢を重ねるごとに、室内やペットのアレルゲンに晒(さら)される場面は自然と増えてくるもの。日頃からアレルゲンとホコリだらけのぬいぐるみをパンパンはたき、家ダニがこびりついた枕で眠り、汚いバスタブのカビをこすり落としていれば発症する確率が上がって当然、とオグデン博士。

さらに年を重ねると免疫力も少しずつ低下し、粘膜の弾力性も弱ってしまう。こういった変化も、アレルゲンに対して敏感になりやすくなる理由。でも、鼻水や咳(せき)、くしゃみが出たりするのは非アレルギー性鼻炎の可能性もあるので、市販のアレルギー薬で対処するよりは、病院で診てもらうのがベスト。それに症状が2週間以内に治まる場合は単なる風邪、ということも。

くしゃみや鼻水が止まらず、「アレルギーかも」と思うなら、何に体が反応しているかを調べて確実な対処法を見いだすのが賢明。オグデン博士が提案するように、アレルギー専門医の診察を受け、どのようなアレルギーに反応しているのかを調べてもらおう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Aleisha Fetters Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images