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生理周期に合わせて体温やホルモンの分泌量も変われば、気分にも波が生まれる。時にはホルモンバランスが崩れるせいで、大切な人に当たってしまうことも。どうすれば生理周期が原因で起こる感情の浮き沈みとうまく付き合っていけるの?

イギリス版ウィメンズヘルスのエディターが「生理コーチ」のクレア・ベーカーに聞いたのは、生理周期を「季節」に例え、その「季節」に合った行動をプランニングするコーチング。体が落ち込み気味なときやパワーを秘めている時期を知っておくだけでも、毎日が過ごしやすくなるはず!

「女性である以上、生理とは付き合っていかないといけないもの。だからこそ、うまくコントロールできるようになると、とても生きやすくなります」と、語るのは、生理コーチのクレア・ベーカー。彼女は生理との付き合い方をよりよく知ることで、人生のあらゆる側面に磨きをかけることを目指すサイト「This is Lifeblood」の創立者でもある。

彼女が生理周期を説明するときに使うたとえが「季節」。

まず、私たちの生理周期は体が重だるくなる「冬」からスタートし、この状態が6日目まで続く。ホルモンの分泌量が少しずつ増えてくるのは、7日目から13日目の「春」。続いて気分も性欲も高まる14日目から21日目は「夏」。創造力が豊かになると同時に、気分の上がり下がりも激しくなる22日目から28日目は「秋」という分け方。

クレアによると、この「季節」を意識した上で行動するといいそう。

「周期が『夏』のとき、『秋』の予定を入れ過ぎてしまうのは危険」と忠告するクレア。「というのも、一番元気な『夏』の間は「なんでもできる!」と思うからか、多くの女性は『秋』に予定を詰め込んでしまう傾向にあります。でも『秋』になると『夏』にあったエネルギーは底をつき、予定していたことを半分終えるだけでもいっぱいいっぱいになります。だから『秋』の間は、なるべく家でゆっくり過ごすのがいいでしょう。私はこの時期にマッサージやヨガの予定を入れたりします。秋の間は、片付けが進むという女性も多いので、掃除もお薦めです」

さらに生理周期の「春夏秋冬」が把握できていると、決断を下すベストなタイミングもつかめてくる。例えば「秋」は自分を見つめ直す時期なので、変化を求めがちだそう。でも実際に行動に移すべきなのは、冷静に考えることができる「春」になってからと、クレア。

これを意識し始めると、自分でも変化がつかめてくるのでおもしろい。筆者もクレアとセッションを受けて、心と体の変化を日記につけるようになった。すると、自分の周期もだんだんつかめるようになってきて、今では大事なイベントの服選びは「春」に。なんだか全てがうまくいっているように感じるときは、「夏」だと分かるように。自分探しの旅には「秋」に出掛けるようになって、毎日がいくらかスムーズに進むようになった気がする。

あなたも生理の「春夏秋冬」を感じてみては?

※ この記事は、UK版ウィメンズヘルス2018年8月号から翻訳されました。



Text: Cyan Turan Translation: Miku Suzuki Photo: Getty Images