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全米オープンの輝かしい優勝とともに、日本のみならず全世界の人々の心を奪った大坂なおみ選手。小学3年生のときには、「自分のアイドル」というお題の作文でセリーナ・ウィリアムズの名を挙げた。そして、20歳にしてそのセリーナを相手に、全米オープンテニスの優勝を見事に勝ち取った彼女。

テニスコートに立つ姿もこの上なくかっこいいけれど、彼女が記者会見やインタビューで見せる素顔もとても素敵。今回は大坂選手の10の魅力を、その発言とともにお届け。

1. 「観戦してくれてありがとうございます」

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全米オープンテニス試合後の表彰式で勝者であるにもかかわらず、主審とのトラブルがあったセリーナを気遣い、「みんな彼女のことを応援していたのも知っていますし、このような結果となってしまったことを申し訳なく思います」と涙をためて語った。この姿に、胸を打たれた人も多いのでは。観客からブーイングが起きても涙する姿はなるべく見せず、コメントに「観戦してくれてありがとうございます」と感謝の念を加える大人な対応は、観戦した全ての人の心に残ったはず。

2. 「いや、大丈夫! 遠慮しておきます」

海外のトーク番組「エレンの部屋」に出演した際、司会のエレン・デジェネレスに聞かれたのは「好きなセレブ」。「名前を忘れちゃったけど映画『ブラックパンサー』に出演していた悪役の人(マイケル・B・ジョーダン)」と答えたところ、なんと「会わせてあげるわよ」とエレン。

ところが大坂選手は「いや、大丈夫! 遠慮しておきます」とシャイな一面を見せた。テニスに対してはとことんアグレッシブだけれど、男性の話になると赤面してしまう彼女のギャップに胸キュン。ちなみにマイケルは、エレンのツイッターにビデオメッセージで大坂選手にコメント! なんともいい話。

3. 「自分よりも両親に何かを買ってあげたい」

同じく「エレンの部屋」で「賞金はどうするの? 自分に何かごほうびしてあげたいものはないの?」とエレンに聞かれると、彼女は「自分よりも両親に何かを買ってあげたい」と返答。20歳の女の子である大坂選手、おしゃれしたり、自分のことを考えるだけで精いっぱいという同年代も多い。家族思いな一面に、ますます彼女のことが好きになりそう。

4. 「もちろん楽しかったけど、緊張もしたし、ストレスもあった」

全米オープンテニスの試合後の記者会見では、「挑戦者として楽しめましたか?」という問いに、「もちろん楽しかったけど、緊張もしたし、ストレスもあった。でもあのトロフィーを抱える選手たちの姿を胸に、ここまでやってきたので目標が一つ達成できた気持ちです」と答えた彼女。大変だったことを「大変」と素直に口にするのもなかなか度胸のいること。偉業を成し遂げた彼女だって、緊張するし、ストレスを抱えていた。その事実は私たちに勇気を与えてくれる。

5. 「ポジティブであればあるほど、いいプレイができる」

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帰国記者会見では、「ポジティブになることを課題とする人たちにアドバイスを」という問いかけに対して、「後悔することはあまりよくないと思っています。過去にネガティブな気持ちで試合に挑み、そのとき『ポジティブであれば勝てていたかも』という気持ちが残りました。でもコートに立っているとき、失点は許されない。だから私はポジティブであればあるほど、いいプレイができると思っています」と回答。彼女のポジティブな姿勢はぜひ見習いたい!

6. 「やりたくないことやってる暇はねえ」

たどたどしい日本語もチャームポイントの一つではあるけれど、「日本を代表するなら日本語ぐらい話せないと」と、2年前にNHKの「ニュースウォッチ9」で語った大坂選手。そこで最近覚えたラップの一節を、と彼女の口から出たのは「やりたくないことやってる暇はねえ」。幼い頃からテニスに打ち込んできたと話す彼女には、心に刺さる歌詞だったのかも。

7. 「結果よりも、過程が大切」

雑誌『ティーン・ヴォーグ』の動画インタビューでは「結果よりも、過程が大切」だと語った大坂選手。「調子がいい日もあればボロボロな日もあるけど、だからこそ続けるしかないし、『勝つぞ』という気持ちで挑むしかないと思っています。そうすればいつか、自分が求める結果をつかむことができます」。その継続の結果が、今回の輝かしい全米オープンの優勝へとつながった。

8. 「未来の優勝を、案外信じたかもしれない」

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同じく『ティーン・ヴォーグ』誌の動画インタビューで「幼い頃に20歳には全米オープンで優勝する、と知っていたらあなたはどう考えた?」と問いかけられると「案外信じたかもしれない」と答えた大坂選手。彼女は「それに向かって、毎日努力を重ねているから」と続けた。彼女の言葉は、揺るぎない信念を抱き、自分を信じ続けることの大切さを教えてくれる。

9. 「分からない。本当に分からない」

今年3月に開催されたBNPパリバ・オープンの一回戦勝利後、記者会見で「なぜここまでファン層が広まったと思いますか?」と聞かれると、彼女は「分からない。本当に分からない」と笑いながら回答。「なぜなのか私には全く検討がつかないけど、理由は何であれありがたく受け止めています。ありがとうございます」と、かわいらしい笑みを浮かべて語った彼女。その一言には、世間が自分自身に抱く印象によくも悪くも左右されない、メンタルの強さも垣間見える。

10. 「全部忘れてしまったみたいです」

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今年3月のBNPパリバ・オープンの4回戦を勝ち取った後の記者会見にて「コーチのサーシャからはどのようなアドバイスを受けましたか?」という問いに対して、「試合開始前に必ず彼と話す機会は設けているんですが……全部忘れてしまったみたいです」と笑いながら返答。素直でチャーミングな彼女のキャラクターがよく分かる逸話。



Photos: Getty Images