生理を快適にしてくれるという「月経カップ」も気になるけれど、ちょっと勇気が出ない。そんな人におすすめしたいのが「布ナプキン」。今回は、布ナプキン初心者であるエディターMが実際に試してみた、体験記をお届け。メリットや使い方、洗い方、おすすめアイテムについて詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみて。

目次

MADE IN EARTH トライアルセット

トライアルセット

MADE IN EARTH トライアルセット

ウィメンズヘルスショップでチェック

布ナプキンとは?

布ナプキンとは、「布でできた洗って使えるナプキン」。コットンなどの天然素材で作られ、肌触りがよいからとにかくつけていて気持ちがいい! 吸収力が高く、表面がさらっとした紙ナプキンでも布ナプキンの肌あたりの良さには敵わない。

紙ナプキンと比較! 布ナプキンのメリット

①お財布にやさしい

最初の投資額は安くはないものの、使ったらすぐに洗い、乱雑に取り扱わない限り、繰り返し5年は使えるとされている布ナプキン。通常であれば生理が続く40年間で平均9,600個も使用するナプキンを、これなら40年間で平均80枚まで減らせるとか。

②環境への負担も軽減できる

日本には、生理の対象となる12〜50歳の女性が全国で2,841万人(2013年のデータ)いるそう。1回あたりナプキンを使う量が20枚とすれば、1人あたり1年で使用するナプキンは240枚。これを全国の生理人口と掛けると、なんと年間で68億1,000万枚もの紙ナプキンが捨てられているという計算に*。1人の使用量が40年間で80枚まで減れば、全体のごみの量がかなり減るのがひと目でわかる。
*メイドインアース調べ

③「かぶれなくなった」という声も

使い捨てナプキンの懸念点の一つは、使用されている素材。高分子吸収ポリマーやポリエチレンフィルムなどの石油化学製品がデリケートな膣(ちつ)に触れることで、かぶれなどが起きやすくなることも考えられるそう。

④経血をコントロールするようになり、骨盤底筋も鍛えられているかも

骨盤から全身調整を行う「b-i STYLE(ビイスタイル)」を代表するkyoさんによると、布ナプキンは骨盤底筋を鍛えるのに役立ち、経血のコントロールを練習するのに向いているそう。骨盤底筋で膣を締めることで経血を子宮にためて、排せつするときにゆるめて出す。この収縮が骨盤内の弾力につながり、骨盤の状態もよくなるのだそう。

布ナプキンのデメリットは?

①洗濯が面倒なのは否めない

繰り返し大事に使っていくためには、当日に経血を洗い落とすのがベスト。なかには、慣れるまで多少負担に感じる人もいるかもしれない。

メリットのほうがデメリットよりも多いのは見ての通り! ここからは、布ナプキンの種類と使用感について詳しくご紹介。

布ナプキンの種類と選び方

どの布ナプキンをどの日に使うのがベスト?

「布ナプキン夜用ロング」は、一番多い夜に使用

MADE IN EARTH 布ナプキン夜用ロング

布ナプキン夜用ロング

MADE IN EARTH 布ナプキン夜用ロング

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使い方
・ バッドを中心部に差し込んで使用。経血がたまってきたらパッドを交換
・ 羽でパンツを包み込み、スナップボタンをとめる

使用感
かなりの長さがありVラインからお尻のてっぺんまでカバーしてくれるので「厚みが気になるかな?」と思ったものの、デリケートゾーンが温かくガードされている感覚で、逆に安心。ただ人によってはパンツのふくらみが少し気になる可能性も。だからこそ人の目を気にしなくていい夜の使用がおすすめ。エディターMは、漏れることなく夜を過ごせた。 

【エディターのイチオシ!】三つ折りタイプ

MADE IN EARTH 布ナプキン

布ナプキン

使い方
・パッディングがしっかりしている真ん中部分が中心にくるよう、三つ折りにたたむ
・ 膣に触れる部分に経血がたまってきたら、今度はその下に織り込まれている面を上に持ってくれば1枚で2回使用できる

使用感
「ハンカチのような布をナプキン代わりに?」と斬新に感じたけれど、先輩エディターから「三つ折りにして使用すれば1枚で2度使えるから便利」と教えてもらい、重めの日に使うことに。一番上の面が汚れたら、真ん中に折り込んでいた面を上にすることで、さらりとした使用感を得られるから、安心感があった。布がショーツと一体となって体にフィットするので、ずれて漏れる心配もほとんどないのも魅力。

昼用レギュラー布ナプキンは、少ない日に使用

MADE IN EARTH 布ナプキン昼用レギュラー

布ナプキン昼用レギュラー

MADE IN EARTH 布ナプキン昼用レギュラー

使い方
・ 普通の紙ナプキンと同じように使い、スナップボタンでとめる
・ ロングと同じように、経血がたまったらパッドを交換

使用感
通常の紙ナプキンと同じくらいのサイズ感だけれど、布ナプキンのほうが付け心地がよく、つけていることがあまり気にならない。ただ通常の羽根つき紙ナプキンなどとは違ってとめるときのきつさが調節できないので、スナップボタンをとめてもパンツへのフィット感が若干ゆるめ。そのため、たまにズレてきてしまうことも。トイレで調節していたけれど、気になる人はフィット感のあるオーバーショーツを穿いたほうがいいかもしれない。

おりもの・軽い日用にはこれ!

MADE IN EARTH リトル布ナプキン

リトル布ナプキン

MADE IN EARTH リトル布ナプキン

使い方
・ スナップボタンでパンツを包み込むようにとめる

使用感
パンティライナーよりも断然気持ちいい点は同じ。ただこちらも昼用レギュラーと同じくスナップボタンでとめたときのフィット感を調節できないこともあり、パンツへピタリとフィットせず、ズレてしまうことが……フィット感のあるショーツの試し穿きはしていないけれど、検討したほうがよさそう。

布ナプキンの洗い方(お手入れ方法)

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エディターMが試行錯誤して見つけた、確実に落ちる方法はこれ!

① 空のスプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ、またはウォッシュヘルパーを10グラムと100ミリリットルの水を入れて、混ざるまで振る
② つけ置きをする前に汚れの部分に①の液体をスプレーしてしばらく放置
③ 大体の汚れを落としておく(ここまで使用枚数によりけりで3〜10分ほど)
④ バケツに1リットルの水をため、ウォッシュヘルパーを10グラム溶かして、4時間弱つけ置き洗いする(夜のつけおきがおすすめ!)

最初の夜は、セットについてくるウォッシュヘルパーにただつけ置きをし、予洗いを忘れてしまったエディターM。そのため4時間後にパンツを見ても、落ち切っていないところがちらほら。こすってもなかなか落ちず、もうシミをつけてしまったか……と思っていたところ、セスキ炭酸ソーダと水を混ぜた液体を吹きかけてみたらきれいに! 

でも本来は予洗いでほとんど落としておくことが、しっかりと洗い落とすコツ。その後、さらにウォッシュヘルパーを溶かした水に4時間弱つけおきしたところしっかり汚れも落ちて、そのまま洗濯機に入れたらきれいに洗い上がった。

MADE IN EARTH ウォッシュヘルパー

ウォッシュヘルパー

MADE IN EARTH ウォッシュヘルパー

【まとめ】布ナプキンは継続。紙ナプキンにはもう戻りたくない!

面倒くさがりにも関わらず、毎日布ナプキンを洗ってでも紙ナプキンを卒業すると意を決した理由は二つ。

①布ナプキンは紙ナプキンよりも厚手で、たるむことがほとんどない

ナプキンがたるむと、その「たるみ」が膣に入り込み、違和感が生じるもの。このたるみがかぶれにもつながったりと、紙ナプキンのつけ心地にはいまいち満足できなかったエディターM。でも「布ナプキン夜用ロング」と「三つ折り布ナプキン(厚手・薄手)」に関しては、たるむことがまずない。ただ、スリム布ナプキンやパッドのみだと、たるんだりずれたりすることも多々……が正直な感想。それでも紙ナプキンよりは肌触りがいいため、トイレで直すのもそこまで苦じゃない。

②洗う面倒くささよりも、快適さが勝利

布ナプキンを使い始めてから、どれだけ紙ナプキンが快適ではなかったか、ということに気付いたエディターM。たるまないという点をはじめ、普段の生活を邪魔しないところが一番の魅力。オーガニックコットンなのでパンツを穿いている感覚とさほど変わりがなく、とにかく心地いいというのが使い続けてしまう理由。洗うのは、確かに面倒。でも、それ以上に紙ナプキンにはない心地よさにハマってしまい、おりものの日も昼用布ナプキンが手放せない。

まずは昼用布ナプキンか、三つ折りの布ナプキンから始めるのがおすすめ!

Wood, Rectangle, Metal, pinterest

「まずは試してみたい!」という人には、軽い日に使う昼用レギュラー布ナプキンか、三つ折り布ナプキンのセットから布ナプライフを始めるのがおすすめ。軽めの日から使い始めてみて、まずは布の快適さを感じてみて。

1961年に初めての紙ナプキンが登場するまで、日本人女性は脱脂綿をちぎって重ねたり、その脱脂綿を布にくるんだりして生理を対処していたそう。それが今となっては使い捨ての紙ナプキンが主流に。便利で手間いらずではあるものの、ごみ問題がどんどんふくらむ今だからこそ昔にならって、地球にも膣にもやさしい布ナプキンを手に取ってみては?

布ナプキン 三つ折り(厚手)
メイド・イン・アース 布ナプキン 三つ折り(厚手)

四角い布ナプキンを三つに折り重ねることで吸収力が高まり、多い日でも安心。一番上の面が汚れたら、真ん中に折り込んでいた面を上にすることで、さらりとした使用感を得られる。

布ナプキン昼用レギュラー
メイド・イン・アース 布ナプキン昼用レギュラー

生理の1~3日目など、経血量の多い日には、たっぷり吸収でき、パッドで調整できる布ナプキンを。外出先などでパッド部分のみ取り替えることができる。

ホルダーSSサイズ &パッド1枚セットアルティメイト
REMEDY GARDEN ホルダーSSサイズ &パッド1枚セットアルティメイト
¥3,520

生理が始まりそうな日、生理最後の日におすすめのコンパクトな布ナプキン。ツウな使い方としては、月経カップを装着しているけれど、数滴の漏れが心配......という場合に、この薄手でかさばらない布ナプキンを装着しておくと安心。

※ 商品の使用感は、ウィメンズヘルスのエディターによる個人的な感想です。



Photo : Getty Images