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過多なストレスや急なダイエットからなるホルモンバランスの乱れ、そして生理不順。すると運動もいつしかサボりがち、食生活は乱れていく……と悪循環。まさにこういった生活習慣の乱れが女性ホルモンのバランスを崩す原因につながると話すのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校薬学部の臨床学教授であるシンシア・A・ストゥエンケル医師。

自分の体を正常に機能させるためにするべきことは、「頭ではわかってはいるのに、できていない」ということばかり。アメリカ版ウィメンズヘルスの提案をきっかけに、実際に行動に移してみては? まずはホルモンバランスが乱れる理由から見ていこう。

回復力が弱く、ストレスに飲まれてしまうことが多い

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こういった女性は女性ホルモンの分泌量が減っている可能性も。エストロゲンの分泌量が低いと生理も短く、かつ軽く終わってくれるもの。でも骨形成を進めて骨吸収を抑えてくれるエストロゲンの分泌量が少ないのは、特に20〜30代の間は注意を払うべき点。

うまく発散ができず、長期にわたりストレスを抱え込んでしまう

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ストレスをずっと抱え込んでしまうことは、プロゲステロンの分泌量の低下にひもづけられているそう。プロゲステロンの分泌量が減少すると、妊娠しにくい体になってしまう可能性も。

規則正しい食生活が送れていない&基本的に運動不足

ちゃんと食べていないと体は蓄積されているエネルギーをどうにか使おうと働き、排卵時に働くエストロゲンの分泌量も減少する。「体が正常に機能するためにはある程度の栄養が必要です。もちろんちゃんと栄養補給ができていなければ、女性ホルモンも働いてくれません」とストゥエンケル医師。

最近体重が増加傾向にあり、若干肥満体質

これも生理不順の一つの原因。肥満とされる女性は、うまく排卵が行われないことも。脂肪組織がエストロゲン値を増加させて、子宮内膜が厚くなり過ぎてしまい生理が重くなる傾向にもあるそう。

対策法はただ生活を正すだけ。行動に出るなら、今!

「生理不順なのは過剰に運動をしているオリンピック選手だけではない。日々大きなプレッシャーを抱えて仕事をしているだけでも、ホルモンバランスが乱れる原因になり得る」とストゥエンケル医師。

医師に指摘されない限り女性ホルモン検査まで受ける必要はないけれど、せめて自分の月経サイクルは把握しておこう。そして自分にとっての「普通」をある程度把握しておくこと。例えば月経量に変わりはないか、生理周期が大幅にずれていないか、などはなんとなくわかるはず。

3、4カ月生理が来ていないなら必ず受診をして、プロラクチノーマ(乳汁分泌の作用があるホルモン、プロラクチンを過剰に産生し、ホルモンバランスの乱れにもつながる下垂体腫瘍)や多嚢胞性卵巣(PCOS)などの病気が隠れていないか見てもらうのが賢明。

生活習慣が不規則なのであれば、ストゥエンケル医師いわく「自分がストレスにどう反応するか」を観察してあげるといいそう。加えて、苦にならない程度の運動を取り入れて、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールの分泌を抑えるのも◎。

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その他にもヨガや瞑想(めいそう)を通してマインドフルネスを生活に取り入れてみることや、周りに助けを求めるのも一つの手。認知行動療法を取り入れて自分のストレスへの反応を書き換えていくのも効果的、とストゥエンケル医師は勧めている。あとはやっぱり健康的な食生活が鍵。バランスのいい生活を送ることができて、初めてホルモンもしっかりと機能してくれるものだから。

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※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Jessica Migala Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images