あれもこれもとタスクが山積みで何から手をつけていいかわからない! そんな悩みを抱える多忙な女性たちが、すいすいタスクを片付けられるようになったと海外で話題沸騰中の「ブレット・ジャーナル」。これは一から作るスケジュール帳。今回はその作り方と使い心地を、実際に作って試したウィメンズヘルスのエディターMがご紹介。
考案者のライダー・キャロルが、「過去をわかりやすくまとめて、今あるタスクを整理し、先に備えておくためのアナログな予定のまとめ方」と評する「ブレット・ジャーナル」を作るためには、まず新しいノートを準備。ノート以外には、メリハリをつけ、わかりやすくするカラーペンを使うと創造力も発揮できるのでおすすめ。今回はシンプルなスタイルが好きなエディターMがトライ。
必要なもの
ボールペン、ノート(サイズは自分のお好みで)、カラーペン、定規
ブレット・ジャーナルを作ろう!
ステップ1. 目次を作ろう!
使用ページ数:2~3ページ
どこに何がまとめてあるかをすぐ見つけられるように、目次を作るところからスタート。ページ数はノートを埋めていくと共に記していくから、とりあえずは“Index(インデックス)”と上に記し、余裕を持って“Index”用に2~3ページほど確保しておくだけでOK。“Future Log=未来の記録”のページを1として、そこからどんどんページ数を振っていき、下準備が整ったら写真のようにページ数を書き込んで。
ステップ2.Future Log (フューチャーログ=未来の記録)を作ろう!
使用ページ数:2~3ページ
次に、この先6カ月の間にしたいこと(今回は「GOALS」と記載)や、終えなければいけないこと(TO-DOと記載)を随時メモできる「フューチャーログ」を作成。フューチャーログは、月ごとに分割しよう。自分が書きためておきたい量にも合わせて、使用するページ数や分割方法はカスタマイズして。
※エディターMは、4カ月区切りで作成
ステップ3. Monthly Log(マンスリーログ=月の記録)を作ろう!
使用ページ数:2ページ
フューチャーログができたら、今度は今月のタスクや予定をまとめるマンスリーログを作成。ここでは見開きのページを使用。左のページには今月の予定をまとめられるよう簡易的なカレンダーを書き、その横には大事な予定を明記。日付はカッコに入れて。右のページには、今月終えなければいけないタスクや気になる情報をメモ。
ステップ4. 実際に今日のタスクを書き込むDaily Log(デイリーログ=毎日の記録)を作ろう!
エディターMの使用ページ数:1ヶ月分で約8枚ほど
デイリーログは、毎日のタスクを次々と書き記していくページ。毎朝日付と曜日を記入し、やらないといけないタスクやひらめきごと、今日の予定などを適切な記号とともにどんどん書き込んでいく。エディターMは、曜日の頭文字を取ってデザイン。
ステップ5. 自分の趣味や必要に合わせて、ページを作ろう!
使用ページ数:1ページ~
例えば今度作ってみたいヘルシーレシピや、行ってみたいフィットネスイベント。カテゴリーごとに1ページを設けておいて、そのカテゴリーにひもづく情報を見つけたときは、そこに書き込んでおく。これはいつものスケジュールとは別にするために、裏表紙からページを作っていくのがベスト。エディターMは欲しいものと必要なものをリストにしたページと、気分がなかなか上がらない日に思い出したい、気分が高まる行動をまとめたページを作成。
ステップ6.マークの使い方を習得しよう!
使用ページ数:1ページ
上記がマークの使い方。箇条書きに使う記号は、タスクからメモまで。「別日に移行」から下は、必要に応じてその横に加える「強調記号」。これで箇条書きした情報を選別して。記号の種類は自由にアレンジしてOK。記号を上手に使いこなすことで、あらゆるメモの種類や重要度が一目で分かる仕組み。
やっぱり始めてよかった! ブレット・ジャーナルを試してみて学んだこと
実施期間:2カ月
書き込んでいること:主に仕事のタスク
効率化のツールとして取り入れたエディターM。試したことで得た気付きとは?
1日がスムーズに進む。毎朝タスクを整理する時間を作るきっかけに
写真ではわかりやすいようにデイリーログ*を見開きで作ったけれど、本来であれば1日分のスペースを毎朝作っていく形。だから朝一番に、まずその日に終えないといけないタスクを全部書き出すようになった。重要度の高いものはタスクの横に「*」を添えて、効率的な進め方も練っておけば、後々ばたつくことも減る。「次にやらないといけないことはなんだろう」と思ったときは、デイリーログを開いて確認するだけ。
*参考:ステップ4
「しまった!」という場面も激減。忘れることが少なくなった
気になっているイベントやチェックしたいことは、全てマンスリーログ*の隣のページにある「タスク」に取りあえず書き込んでいるからか、あとになってハッとする場面も減り、「気付いたらイベントに行き損ねていた」ということも防げるようになった。
*参考:ステップ3
自分の頑張りを褒める機会に。達成感を与えてくれる
タスクが山積みのときは、いくらこなしてもなかなか終わりが見えないもの。それでも1日の終わりやタスクを終えるごとに、四角を塗りつぶし「完了」*とすると、少し達成感が感じられる気がした。次から次へと新しいタスクを片付けている自分を褒めてあげることも大切だということにも気付けた。
*参考:ステップ6
自分の好きなデザインを見つけるのも一つの楽しさ。アレンジが自由自在
好きなようにデザインできるのも、ブレット・ジャーナルの魅力の一つ。ピンタレストなどで「Bullet Journal」を検索するといろんな人のデザインが見られるから、好みのものをまねしてみるとより一層楽しめる。みんなそれぞれ味が出ていて面白い。
デザインにこだわらなくても、自由度が高いのにはしっかりメリットがある。「市販のスケジュール帳だと使わないページもあるし、与えられた枠に書きたいことが収まり切らない……」なんて悩みも解消してくれるのがこのブレット・ジャーナル。
実は考案者であるライダーの作り方はあくまでもガイドラインで、100%従う必要はない。例えば“インデックス”や“フューチャーログ”が必要なければ“デイリーログ”と“マンスリーログ”だけに絞るのもあり。それにデイリーログ*ではその日のタスク量に合わせて1日分の枠を決めていけるから、「入り切らない」という事態も避けられる。
自分に必要なページだけをどんどん作っていけるのは使い勝手◎。
*参考:ステップ4
意識改革にもつながる……? 先のゴールを考える「スペース」ができる
ここはエディターMも続けていくことで成果を見いだしていくところ。でも「実現したい目標」が書けるフューチャーログ*を作っておくと、目標達成にもつながる予感。
*参考:ステップ2。今回は“Goals”と表記
市販の手帳と違っていつからでも始められるのもうれしい点。2019年に向けて新しいスケジュール帳を作ってみては?
■Bullet Journal
公式サイト:https://bulletjournal.com/pages/learn