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新たに発表された研究結果を見る限り、イライラすることは生産性アップにつながることもあるとか。でも実際にイライラが役立つかどうかは、その人の社交性によって大きく変わってくるとか。興味をそそられる研究内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスよりお届け。

個性と個人差の専門誌『Personality and Individual Differences』に掲載されたこの研究では、機嫌が悪いと整理整頓スキルと集中力、すなわち "実行機能"が高まり、機嫌がいいと実行機能が低下することがわかったそう。

カナダのウォータールー大学で行われた研究では、95名の被験者を対象に、気分によってどのようにテスト結果が変わるかを調べるのと同時に、今の気分と彼らの社交性を診断するためにアンケートに答えてもらったそう。その後、結果を見て被験者たちを感情的反応が鋭いグループ(外向的)と感情的反応が鈍いグループ(内向的)に分類。

すると、ピリピリすることで仕事がはかどったグループは、なんと外交的な人たちだけという結果に。内向的と分類された人は、機嫌が悪くなると物事を一時的に中断してしまう傾向にあったそう。

「この研究結果は、機嫌を悪くすることで、日常生活を送る上で重要な役割を果たす『思考力』が高まる人もいることを示しています」と話すのは、この研究論文の共著者で心理学教授のタラ・マコーリー。「感情的反応の鋭さとは幼少期に定まってくるもので、人によって異なります。その個人差が、年を重ねていくうえでメンタル面に影響を与えていくと考えられます。ただ、この結果は決して自制心を失うことや過剰に反応すること、ひたすら不平不満をいうことを推奨しているわけではありません」

この研究では被験者の数が少なかったため、イライラと生産性の向上の関連性を強めるためには、まだまだ研究が必要だそう。

※この記事は当初、『Marie Claire』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Jess Bosco Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images