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できるものなら、毎日前向きな気持ちで過ごしたいもの。でも、簡単には解決しない問題を抱えていると、ポジティブになるのも簡単なことじゃない。そこでアメリカ版ウィメンズヘルスが話を聞いたのは、がんを克服した経験がある看護師のホリー・ジェイコブス。乳がん闘病経験について自身の著書『The Silver Lining, A Supportive and Insightful Guide to Breast Cancer』でも語っている彼女に、辛い状況をポジティブに乗り越える4つの方法を聞いてみた。

セルフケアの時間を1日に組み込んでしまおう

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「誰だって気分が落ち込むことはあると思います。そんなときは気分が重くなる日や時間帯があるかまず観察してみましょう。例えば夜になると鬱々(うつうつ)しい気持ちになってしまう場合は、その時間帯に気分がパッと明るくなることを予定してみるといいでしょう。

私の場合、平日の午後に30分昼寝をして、土曜日には瞑想(めいそう)の一環としてハイキングに出掛けるようにしました。心を健康に保つために、セルフケアの時間をあらかじめスケジュールに組み込んでしまうのが大切です」

小さな喜びにも気づけるよう、観察力を磨こう

「カウンセラーはよく『感謝したいことをリスト化するといい』とアドバイスしてくれますよね。これもいいアドバイスなのですが、私の場合、日々のささいなことを愛おしく思うことが一番効果的でした。例えば犬と遊べる時間とか、職場まで歩いて行けることなど、本当に小さなことでもOK。小さな喜びに目を向ける癖をつけるのは簡単です。たとえどん底にいたとしても、小さな喜びって1日の中にたくさん転がっているものです」

「頼り方」は、人によって変えていこう

「最初のうちは、人に頼ることが私にとって難しくて大変でした。もともと看護師として働いていたので、『誰かのために何かをする』という考えが当たり前だったからかもしれません。でも自分自身が患者になり、今度は私が人に助けてもらう番に。そんなとき、一人から全てのサポートを得ることは難しいもの。私は、人によって違う役割を求めました。体調が悪いときに私の家族に料理を届けてくれた友人もいれば、いつも私を笑わせて楽しませてくれる友人もいました。なかには私の泣き言をいつも聞いてくれる友人もいましたね」

目を閉じて、今一番行きたいところに行ってみよう

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「気分が晴れない日は目を閉じて、頭の中でお気に入りの場所に自分を連れて行ってあげましょう。幸せな気持ちになれる場所がおすすめ。私はきれいなビーチをよく散歩していました。穏やかな波の音を聞きながら、太陽の暖かい光を浴びて、はだしで砂浜を歩くのが最高に気持ちいいんです。あなただったら、パリのカフェでクロワッサンを食べている? いっぱいいっぱいになったときは、目を閉じて今一番行きたい場所に出掛けてみて」



Text: Hollye Jacobs Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images