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スクリーンと向き合う時間は、1日にどのくらい?

2時間以上だと高まるのが「デジタル眼精疲労」のリスク。これは長時間にわたりスクリーンを見続けることで、目の疲労や充血、目の筋肉の緊張、頭痛や肩凝りなど、さまざまな症状を引き起こす現代病。少しでも目を休ませてあげるために、今日からできる心掛けをアメリカ版ウィメンズヘルスよりご紹介。

アメリカの光学工業を代表する非営利団体「The Vision Council」が公開している2015年度のレポートによると、全体の93%がデジタル眼精疲労のリスクにさらされていることを明らかになっている。目のかすみや充血などの症状がある場合は、デジタル眼精疲労の可能性が高いのだそう。

「スクリーン画面を見ている間は、部屋にいる時や読書をしている時と比べて瞬(まばた)きの回数が大幅に減少し、目の筋肉が緊張し、ドライアイになりやすいです」そう説明してくれたのは、ジョンソン・エンド・ジョンソンで通信専門家部会のシニアディレクターであり、検眼士であるクリスティーナ・シュナイダー。「傾斜しているスクリーンはピントが合わせにくく、さらに眼精疲労を招きます」

例えばスマートフォンだと表示画面も小さく、ぼやけた画像や小さな活字を見るために目を細めてしまうため、必要以上に目を酷使してしまうそう。それに加えてスマートフォンが放つブルーライトの悪影響は言うまでもない。

でも電子機器を一切使わないことは、もはや不可能な時代。そこで目をケアするために取れる最善策は、定期的にスクリーンから離れて目を休めること。

10〜20分置きに休めてあげるのが理想。その間はなるべく遠くのものを見るようにして瞬(まばた)きを多めに取りましょう。これだけでも目のうるおいがよみがえりますよ」とシュナイダー。

参考にしたいのは、「The Vision Council」のレポートで提案されている「20-20-20ルール」。これは20分置きに20秒スクリーンから離れて、20フィート(およそ6メートル)先にあるものを見るというもの。

たまにはスマホではなくて、ピントが合わせやすい活字を使った新聞を読むのも、目をいたわる行動の一つ。それが面倒なら、せめて目とパソコンの「距離」を調整しよう。理想は、ちょうど腕を真っすぐ伸ばしたくらいだそう。照明や太陽光などの映り込みを軽減する「アンチグレア」処理がされているディスプレーを使用すれば、目に負担をかけるまぶしい光も軽減してくれるのでおすすめ。コンタクトレンズをつけている人は、乾きにくいタイプのものや、長時間うるおいを保ってくれるものをチョイスするように。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Esther Crain Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images