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料理をめったにしない人も、お菓子作りが苦手な人も、オーストラリア版ウィメンズヘルスが明かす「料理が心に与える影響」を読むと、思わずキッチンに立ってしまうかも。

米雑誌『Psychology Today』に掲載された論文で、うつ病や不安症、摂食障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、依存症など、さまざまな精神疾患や心の病の治療法として「料理療法」が採用されていることを、心理学の修士号を取得しているリンダ・ワスマー・アンドリューは報告した。

料理やお菓子作りは、「やるべきことを先延ばしにする」場面を減らし、目標へと突き進み達成感を得る行動であるため、うつ病を和らげる「行動活性化療法」の仕組みを満たしてくれるとのこと。この理由から、多くの心理学者たちは、料理が治療の一環になることを信じているよう。

新鮮な食材を使って調理をすると栄養もとりやすいので◎。加えて、レシピの作り方や調理法に意識を集中させることが、ネガティブな思考や、憂うつな気持ちなどを紛らわせるのに役立つ、マインドフルな行動となるよう。なかには料理を通じて創造力を発揮させる人もいる。さまざまな食材や食感、味を組み合わせていくことで、その過程を楽しみながら、新たなメニューを開発していくのも料理の醍醐味。

学術誌『Positive Psychology』に発表された論文によると、創造力が求められるお菓子やパン作り、料理などの小さなアクティビティを頻繁に取り組んでいる人は、日常生活においてより幸せを感じたり、心にゆとりがあったりすると報告されているとか。

何をしても気分が上がらないときは、クッキーを焼いてみたり、料理に精を出してみたりして。そうすると、できたものを食べるころには、重たかった心も軽くなっているかも。

※この記事は、当初『Better Homes and Gardens』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Laura Barry Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images