冷えない体で心もハッピー! Vol. 4 体が冷えているのは、ストレスのせいかも?

28 December 2018

冷えない体で心もハッピー! Vol. 4 体が冷えているのは、ストレスのせいかも?

タスクに追われ、乗る電車はどれも満員、なかなか見つけられないリラックスタイム……毎日そんな生活では心も体もすっかり参ってしまうもの。

実は、そのようなストレスも冷えの原因であると教えてくれたのは、冷えとりの第一人者である川嶋朗先生。その詳しい理由と、今日からでもできる緊張やストレスを和らげる簡単な方法をご紹介。


自律神経の乱れが冷えにつながるのは、どうして?

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自律神経とは、リラックスしているときに活発に働く副交感神経と、緊張しているときなど戦闘態勢のときに活発になる交感神経の二つに分かれている。状況に応じてどちらかが優位になるのが正常な働き方。この二つのバランスがちょうどよく取れていると、ストレスを感じにくく病気にもなりにくいとされている。

川嶋先生は「自律神経とは、メリハリを持たせるのがあるべき形です」と話す。「昼間は交感神経が活発に働き、夜は副交感神経が活発に働き、とうまく切り替わることができて初めて血流が保たれます。それができなくなってしまうのが『自律神経失調症』です」

「一方で、副交感神経と交感神経のどちらかに傾きすぎていると、体は冷えます。交感神経に偏りすぎていると、血管が収縮したままなので血流が悪くなります。実験を通しても判明していますが、交感神経が刺激されると最初のうちは体温が上がり、15〜20分たつと下がる仕組みになっています。例えば更年期はとてもいい例です。更年期を迎えるとホルモンが作れなくなるため、体は『作れ、作れ』と指令を出します。すると同時に交感神経も興奮してしまうので、常に緊張している状態になり、のぼせたり、手足が冷えたり、汗をかいたりしてしまうわけです。もちろん検査値には出ませんが、このように自律神経のバランスが乱れているといろんな不調の原因になります」

「逆に副交感神経が優位になりっ放しだと、血管が開いたままになってしまうので、血が滞り、体が冷えやすくなります。例えば更年期はとてもいい例です。更年期を迎えるとホルモンが作れなくなるため、体は『作れ、作れ』と指令を出します」

血流も悪くし、不調を招く原因となる自律神経の乱れを放っておくと、不安、不眠、イライラ、頭痛、肌荒れ、など嫌な症状に次々と悩まされることに。これがさらにストレスとなって交感神経が過緊張状態に。だからこそ呼吸法や、バスタイムなど、ストレスを感じたら積極的に和らげ、自律神経を整えていくことが大切


刺激を加えるだけでリラックスできる「二つの部位」って?

川嶋先生によると、頭がほてっていて足が冷えているのは緊張しているサインだそう。そんなときは、リラックスできる部位を刺激してあげるといいのだとか。

仙骨を温めたり刺激してあげたりするとリラックスします。リラックスしているときの副交感神経の中枢は、実は脳の中と仙骨にしかありません。他の脊髄(せきずい)にあるのは全て交感神経の中枢です。だから背骨の下端に位置する仙骨を押して刺激すると、スーッとリラックスできます。リラックスすると緊張がとれて、血液の循環もよくなりますよ」

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「動眼神経という目を動かす神経も実は副交感神経です。だから目を上下させたり大きく見開いたりすると血管が開いてきます


ストレスフルなときはすかさず実践! 心が落ち着く呼吸法って?

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「ストレスがひどいときは、長い呼吸をしてみましょう」と川嶋先生。「おへその下に手を当てて、5数えながら、おなかを膨らますように鼻から息を吸います。今度は10数えながら、おなかがへこむように吐いていきます。鼻からでも口からでも吐いてもらってかまいません。これを10回ほど繰り返すだけで、心も落ち着いてきますし、上半身のほてりも取れてきます

うまくいかないときは不満に目を向けがちだけれど、ストレス過多なときこそ解消できる方法を探るのが1番。冷え知らずの自分と出会うためにも、川嶋先生の呼吸法を始めとする「簡単にできるストレス解消法」を生活に取り入れてみて。

 

■今回お話を伺ったのは……
川嶋朗(かわしま・あきら)先生
東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授。東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師。北海道大学医学部卒業、東京女子医科大学大学院修了。冷え治療の第一人者としても知られ、自然治療力を重視している。近著は『たった1分! あてるだけでキレイが目覚めるドライヤーお灸』(現代書林)。

Photo: Getty Images

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