友達や同僚、見知らぬ人でも。やさしく振る舞うと、周りの雰囲気がパッと明るくなるもの。
例えば同僚や友人に日頃からの感謝を込めて、みんなが喜びそうな差し入れを持っていくなど、ささいなことでもいい。イギリス版ウィメンズヘルスによると、人にやさしくすることで自分も幸せになれることが科学的に証明されているそう。中でもやさしさを見せることで、幸せ度がアップする5つの場面をご紹介。
1. 基準値に比べて愛情ホルモンが47%増!? 見知らぬ人にも思いやりを見せる
クレアモント大学院大学の研究によると、面識がない人にも共感して思いやりを持つと、オキシトシンの分泌が基準値に比べて47%も増加することが判明している。ちなみに「共感ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンには、男性よりも女性の方が強く反応するそう。
ちなみにオキシトシンは別名“愛情ホルモン”とも呼ばれ、愛情や絆を育むこと、信頼性を深めるときに働くホルモンのこと。
2. 甘い物は独り占めせず、誰かと一緒に食べる
甘い物は誰かと分けて食べると、食べることに対する罪悪感がかき消されることが香港科技大学の研究から判明しているそう。
「全部を独り占めしていないということに喜びを感じます。さらに、誰かのためにいいことをしているという幸せにも浸れます」と心理学者のエドワード・アブラムソンは説明している。
3. 不安なときこそ、やさしくなるべき!?
ブリティッシュコロンビア大学の研究者たちが行った実験によると、不安レベルの高い人が周りにやさしくしてもらったところ、気持ちが明るく、前向きになったことが明らかになったそう。
その上、人間関係に対する満足度が上昇し、人との関わりを避ける場面も減ったとか。
4. 「やさしさを表す方法」を、少しずつ変えてみる
カリフォルニア大学で心理学の教授を務めるソニア・リューボマースカイは、週に1回だけでも親切な行為をすることで人の幸福度がアップすることを自身の研究で突き止めた。
ちなみに「やさしさ」に工夫を加え、人に合わせて表現を変えてみるなどすると、より効果が増したそう。
5. ダイエットは「誰かと支え合いながら取り組む」
ノースウェスタン大学は、減量と社会交流の関連性に着目した実験を行った。すると減量を目指すコミュニティーのメンバー間において、サポートや交流が少なければ少ないほど、体重が落ちにくかったそう。ちなみに減量で最も効果が出たのは、10人以上と何かしら関わりを持った人だった。しかも、元の体重の8パーセント以上も減量できたのだとか。
人にやさしくすることで、周りも自分もハッピーにしてみては?
※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Francesca Menato Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images