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エクササイズにはまりすぎていないかこの5つの質問をチェックして。

思わずテンションが上がるジムのレッスンがたくさんあるから、気づけばハードにエクササイズをしていることも。

たとえば朝ごはんがわりにスピンのレッスンに出て、夜にもまた別のレッスンに出るなど。もちろん、汗をかくのは健康的な毎日に欠かせないことだけど、負荷の高い運動が毎日のルーチンになっているのなら、それは健康的ではないトレーニング中毒の可能性もある、というのはフィットネス中毒に関する著書もある心理学者のヘザー・ハウゼンブラス博士。

「運動をたくさんする人のことを『私もそんなにはまれればいいのに』と言ってほめるけれど、そればかりになってしまうのは、他のものと同じように中毒の一種」。いつもそのことばかり考えていたり、あまりにも多くの時間をかけていたり、運動できないと気持ちが落ち込んだりするのはよくないサイン」と話す。

もし自分のことかも、と思ったのならこの5つの質問に答えて専門家に診てもらった方がいいかをチェックして。

1. トレーニングをしないと一日が台無しになったと思う?

いつものバーレクラスに出られなかったのを残念と思うのはいいけれど、もし本当に禁断症状があるのであれば、それは中毒のサイン、とハウゼンブラス博士。たとえば、普通の人ならまた明日行けばいいや、と言うところをトレーニング中毒の人はとても動揺してしまう。

「一般的に運動すると、気分がよくなり、エネルギーにあふれてストレスも減るもの」とハウゼンブラス博士。「でも、トレーニング中毒の人の場合は、ネガティブな気持ちを消すために運動しているので、運動ができないとネガティブモードになってしまい不安、ストレス、うつ状態になったり、集中しにくくなってしまう」。

2. まわりの人もみんなエクササイズ好き?

トレーニング中毒の場合、すべてが運動を中心に回っているそう。だから、話す内容もつきあう周りの人などもトレーニング中心になってしまう。さらにはまっていくことで、友人の範囲が狭くなっていく。今までなら音楽や映画、スポーツなどについて話す人がいたのに、しばらくすると運動する人や過剰な運動について応援してくれる人しか周りにいなくなってしまう。

3. 体重が増えるのを怖がっている?

エクササイズ中毒の分野では、専門家は中毒を一次的エクササイズ中毒と、二次的エクササイズ中毒に分けている。一次的エクササイズ中毒とはそれ自体が中毒の原因だが、二次的エクササイズ中毒は摂食障害やボディーイメージの問題にまつわる症状としての中毒のことを指す。ハウゼンブラス博士は、もし運動するモチベーションの大きなものが体重コントロールや体重を変えたいのなら、それは危険信号で、二次的エクササイズ中毒の危険性があると指摘する。

4. ケガをしても運動している?

運動し過ぎによるケガは、過剰にエクササイズしている人にとてもよく見られる症状だとハウゼンブラス博士は話す。普通の運動好きの人ならケガをしたらしっかりと身体を休ませてあげるが、トレーニング中毒の人の場合はそれでもがんばってしまうそう。

「エクササイズ中毒のよくある症状の一つはケガをしてしまい、医師からは1、2ヶ月は休めと言われているのに休めないこと」とハウゼンブラス博士。そういった人はケガをしても痛みを感じながら運動するか、別の種類の運動を続けてしまうそう。

5. 毎日をトレーニング中心に組み立てていない?

忙しい日の中で運動する時間をスケジュールに組み込むのはなにも悪くはない。でも、たとえば、長期休暇の予定を運動に合わせて組んでいたり、仕事の時間を減らしたり、会議をさぼったり、運動するために昼休みを長く取ったり、運動時間を一日の中で確保するために仕事をかえたりしているのならそれは中毒かもしれない。

「フィジカルアクティビティーガイドラインを見ると、健康のためにはそこまで長い時間運動する必要はないし、1日30分以上運動しても大きな健康的なメリットがあるわけではない」とハウゼンブラス博士。健康的なバランスが重要。もし、一日により多く運動ができるように予定を組んでいたり、一日のうちに何度も運動していたら、そのモチベーションはなにか聞いてみたほうがいいかもしれない。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Adam Campbell Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images