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月曜日から木曜日までは、運動もしてヘルシーなものを食べてときちんと生活していても、金曜日になると、とたんにリズムが狂ってしまうという人は多いはず。

「週末はリラックスして、ストレス解消をするとき、というけれど、なにごともやり過ぎは健康にも大きな影響を与えてしまう。それに、週末に羽目をはずし過ぎると月曜日に元に戻すのが大変になる」とフィットネスの専門家でもあり、ニューヨークでセレブリティー向けに栄養指導を行う栄養士のイザベル・スミス。

そこで週末にやってはいけない7つのことをチェックして。どれもやってしまいがちだけど、気をつけることで月曜日から日曜日までしっかり過ごすことができるはず。

1. アルコールを飲みすぎること

週末を楽しむのは良いことだけれど、アルコールの量は健康のためにもコントロールして。「アルコールを摂取しすぎると、細胞自体が脱水症状になり、細胞毒性や肝臓へのダメージにつながる、とサンタモニカの医師、プルーデンス・ホール。

「定期的に患者さんに肝臓の検査をしているが、アルコールを多く飲む人は、血管に肝臓の酵素が増えている」。つまり肝臓に負担がかかり、老化が進んでしまう。

また、お酒を飲み過ぎると体内時計が狂ってしまう。「アルコールを摂取することで、身体は、深い眠りのレム睡眠ができなくなってしまう。そのため、本来なら寝ているうちに身体を修復したり、余計なものを排出したりすることができるのだが、それができないため、どんなに寝ても朝に疲れが取れていないことになる」と臨床心理学者で、睡眠に関する著書もあるマイケル・ブレウス博士は話す。

2. SNSを見すぎること

オフィスからようやく離れられる週末は、インスタグラムやツィッターに投稿したいことばかりで思わずスマホを手にしてしまう。でも実は、脳は休みたいと言っている。

「電子機器の光や目を高速で動かすことはソーシャルメディアによって感情が左右されることとも相まってとても疲れるもの」とホール氏。「人間は遠い景色を見るなどして、いつも高速に働いている脳みそを休めて、休まなくてはいけない。本当にリラックスするためにはタブレットやソーシャルメディアをオフにして」

画面の見過ぎはなかなか寝つけないことにもつながる。電子機器が発しているブルーライトは身体がメラトニンを作るのを妨げることが分かっている。とブレウス博士。

3. 10時過ぎまで朝寝坊をすること

平日はしっかり早起きをしているのだから、週末くらいはゆっくり寝たいと思うかもしれない。でも、寝坊をしすぎるのは考え物だという。「週末に寝過ぎてしまうのを“日々の時差ボケ”と呼んでいて、体内時計を狂わせる要因になる」とブレウス博士。

金曜日に夜遅くまで起きていて、土曜日は寝坊。さらに、土曜日も夜更かしして、日曜日も朝がゆっくり、ということをしていると、身体は金曜日と土曜日と同じように、日曜日も遅くまで起きて、月曜日に遅く起きようとしてしまう。「ベストはいつも同じ時間に起きること。ちょっと大変かもしれないけれど、結果的には月曜日の朝が辛くなくなる」とブレウス博士はアドバイス。

4. 週末に食べ過ぎること

他の日にきちんと食べていれば、週に1、2日くらい好きなだけ食べたり飲んだりしてもいいのでは? と思うかもしれないけれど実はそんなことはない。「身体は一生懸命、体内のリズムを整えようとしているのに、食べ過ぎるとせっかくのリズムが崩れてしまう」とホール氏。

「健康的に食べているのと、その真逆という両極端の状態では、身体にストレスをかけることになり、加齢にまつわるような病気や、慢性的な疲労、アドレナリンのバーンアウトなどにつながる」とホール氏。それだけでなく、ピザ、フライドポテトや揚げ物ばかりだと、むくみ、エネルギー不足や便秘にもなる。「やけ食いをするくらいなら、毎日少しずつ食べたいものを食べている方がまだマシ」とスミス氏は話す。

5. メイクを落とさないまま寝ること

疲れて帰ってきた夜には思わずやってしまうけれど、メイクを落とす5分を取るだけで将来的にもよい影響があると話す。

「化粧品は基本的に薬品にまみれていて、メイクをするということは、身体の中でも最も大きな器官である皮膚に直接薬品を塗っていることと同じ」とホール氏。さらに、一日たってボロボロになったマスカラはシーツについても取りにくいので、落としてから寝ることが大切。だから肌のためにもシーツのためにも顔を洗ってから寝よう。

6. 週末に仕事をすること

週末のよいことは、仕事や責任から離れてリラックスしてゆるめられること。

「常に忙しい状態や、仕事のストレスを解消したり、ゆっくりする時間が取れないのはちっとも健康的ではない」とホール氏。信じられないかもしれないけれど、夢を見るエネルギーがなくなると、想像力が減ってしまうという。特に仕事がらみのストレスは、慢性的な疾患と強く関連している。だから、週末くらいは仕事から離れると決めて、それを守るといい。

7. ジムで追い込みすぎること

週末だけジムでハードに運動して、平日は比較的非活動的な人を「週末の戦士」と呼ぶ、とスミス氏。「4日から5日も使っていない筋肉にいきなり刺激を与えると、かなりの負荷がかかってしまう」

運動をするにしても、“適度”な量が大切でやり過ぎはNG。何日か連続で運動しているのなら、回復の時間も必要。もし、週に2日運動していて、しかも2日連続でやっているのなら身体に負担がかかり過ぎているかもしれない。

「身体が疲れ切るような運動ではなく、週に何回か適度な運動をして。そして、週に1回週末には筋肉を付けて心拍数を上げるような力をつける運動をしてみて」とホール氏。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Jenn Sinrich Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images