上腕二頭筋カール、ベンチプレス、デッドリフトはどれも筋肉増強に最適。でも、急いで回数だけこなそうとすれば、体を引き下げるという動きから得られるはずの代謝活性メリットがなくなってしまう。ピエールによれば、このように筋肉を伸ばす動きをすれば筋ダメージが大きくなるので、体を持ち上げる動きで筋肉を縮ませた時に比べて修復や回復に体が要するエネルギーも増えるという。同時に、より多くのカロリーが使われるのは言うまでもない。
ギリシャの研究チームは、女性集団が筋肉を伸ばす運動に特化した筋トレを週1回行ったところ、たった8週間で安静時エネルギー消費量が5%、脂肪燃焼量が9%も上昇したと報告している。
5.スナックに問題がある
お餅のような低カロリースナックの代わりに、ナッツを取り入れよう。
アメリカの臨床栄養学専門誌の考察結果によると、特にクルミに含まれる多価不飽和脂肪酸は、脂肪の燃焼をコントロールする特定の細胞を活性化するので、1日を通して消費されるカロリー量が増えるという。1日あたり42g (軽いひとつかみ) のクルミを食べるよう心がけて。
6.エクササイズが手抜き
HIITが何年も話題に上り続けるのは、実際に効果があるから。
オーストラリアの実験では、20分間のHIITを週3回行った女性グループは、ペースの変わらない40分間の運動を週3回行ったグループよりも2.7kgほど多くの減量に成功した。ピエールいわく、「一定ペースのエクササイズよりもHIITの方が運動後の酸素消費量が高い。つまり、トレーニングを終えた後も、一定期間カロリーの消費が続くということ」
7.料理にシーソルトを使っている
シーソルトは食卓塩より美味しいけれど、甲状腺 (代謝をコントロールする) に力を与える必須アイテムであるヨウ素を欠いている。ヨウ素量が不足すると、甲状腺が甲状腺ホルモンを生成できず、代謝率が急低下してしまう。そこで、代わりに摂取したいのがヨード塩。小さじ1/4杯で1日の推奨量の50%にあたるヨウ素が摂取できる。海藻、タラ、エビ、卵といったヨウ素が豊富な食材を定期的にメニューに加えてみよう。
8.朝のワークアウトをサボっている
代謝の健康には日光が不可欠なので、朝一番のジョギングやウォーキングに出掛けること。
実際に、1日の早い段階で日光を浴びる人の肥満度指数は、遅くなってから外出する人よりも低いことが分かっている。米ノースウェスタン大学の研究チームは、朝の日差しが概日リズムの調節に役立つのではと推測。概日リズムは、睡眠の質、食欲、カロリー消費量をはじめとする、健康的な代謝率には欠くことのできない無数の身体機能を司るもの。
※この記事は当初、アメリカ版ウィメンズヘルスとPreventionに掲載されました。
※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。