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話のテーマが夏に及ぶと、ビーチがスポットライトを浴びがち。でも、最もホットなボディは水の中で作られるみたい。

米国ベイラー大学医療センターの研究結果を見ると、地上だけで過ごす人よりも、水と親しむ人の方がワークアウトを楽しんでいることが判明したんだそう。スウェーデンのストックホルム大学体育スポーツ学部によると、水には衝撃の低い抵抗力があるので、すぐに疲れることがない。そのため、ワークアウトの時間が伸びて、カロリーの消費量も運動の成果も大きくなるというわけ。しかも、Tonique Fitnessワークアウトメソッド創設者のシルヴィア・ウィーセンバーグいわく、水上での運動(ボードの上など)にはかなりのバランス感覚が必要になるので、どんなウォータースポーツも、ビキニの似合うスポーティーなお尻や体幹を作るのに役立つ。

この夏、何から始めればいいか分からない? そこで、ぜひトライしてほしい5つのウォータースポーツと、それに向けて地上でできるトレーニングをまとめてみた。

●スタンドアップパドル(SUP)

SUPは、真の全身ワークアウト。バランスと安定性には足、お尻、体幹の力が必要だし、 パドルで水を掻き分けて進むには腕、背中、体幹を使わなければならない。しかも、このスポーツの利点は、全身の筋肉が引き締まることだけじゃない。「SUPの最大のメリットは、バランス感覚と集中力が鍛えられること」 とウィーセンバーグ。「ちょっとでもエラーすると、水中に落ちてしまう」。まずは安定感をくれる長くて幅広のボードで練習し、徐々に短くて細めのボードに切り替えて難易度を上げていくのが良いそう。

トレーニング方法: SUPのカギはバランス感覚にあり、このスポーツに向けたトレーニングのカギもバランス感覚にある。ウィーセンバーグによると、片足ランジと片足スクワットは、下半身を鍛えながらバランス感覚に磨きをかけるのに最適なエクササイズ。

●カヤック

ジムのローイングマシンで汗を流したことがある人なら、夏の間チューブトップのワンピをカッコよく着るためには、ストローク (パドルで漕ぐ動き) が肝であることを知っているはず。座った状態でのワークアウトで下半身が引き締まるとは思わないかもしれないけれど、ウィーセンバーグいわく、お尻と太ももの引き締め効果はカヤックが持つ最大の利点。ターンやバランスのため、そして動力源として臀筋に力を入れるということは、下半身を絶え間なくアイソメトリックスエクササイズで鍛えていることになる。パドリング中は背筋を伸ばし、ストロークのたびに胴体を回転させると、運動効果が高まるそう。

トレーニング方法: もっと速く、もっと強く水を掻くためには、ローイングマシンがパーフェクトな全身ワークアウトなんだそう。スピードよりもお尻がつるのが心配なら、プランクやウォールシットなどのアイソメトリックスエクササイズで、臀筋および体を安定させる足とお尻の小さな筋肉たちを鍛えよう。

●サーフィン

女子サーファーはみんなセクシー。そして、それにはちゃんとしたワケがある。ウィーセンバーグは、波に乗るのは体幹と足の筋トレになり、手で水を掻きながらボードを沖へ進めるのはノンストップの有酸素運動になるからだと説明している。そして何より、たった10秒立つのにも大きな努力を要すると語るのは、フィットネス・ウェルネスエキスパートで『Scared Skinny No More』の著者であるブラッド・ジョンソン博士。サーフィンは、景色をよくしたHIITのようなスポーツなのだ。

トレーニング方法: 有酸素運動をたっぷり行い持久力をつけ、サーフボードの上に立つ動きによく似たワークアウトを。プランク、プッシュアップ、バーピー、ジャンプなどがおすすめ。

●スキューバダイビング

ジョンソン博士によると、衝撃の少ないワークアウトであるスキューバダイビングでは、水の抵抗を常に受けるので全身が鍛えられ、1ダイブで500キロカロリー以上の消費ができる。さらに良いことに、スウェーデンの国立健康研究所とウプサラ大学病院が行った研究の結果、スキューバダイビングの深い呼吸法は血圧を下げ、ストレスを緩和し、肺機能さえ高めることが分かった。

トレーニング方法: 習うより慣れよ。ということで、ジョンソン博士は、まずはプールで泳ぐことを勧めている。全身が強化できるし、シュノーケルとマスクを持参すれば、水中に長時間いることにも、口だけで呼吸することにも慣れてくる。

●カイトサーフィン

ジョンソン博士いわく、アドレナリンが大量に放出されるカイトサーフィンでは、全身が記録的な早さで鍛えられ、1時間で最大600キロカロリー消費できる。ボードの上でバランスを取るために下半身を使うだけでなく、カイトを倒さずに波の上を押し進むには胸、腕、肩、背中、体幹の力も必要になる。

トレーニング方法: 体幹が強ければ強いほど、カイトサーフィンを習得するのは楽になる。プランクやバランスボール・パイクといった体を安定させる動きをマスターすれば、グイグイと引っ張って波をクラッシュさせながらも、ボードの上でバランスを保つのに役立つそう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: K. Aleisha Fetters Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images