あなたのキッチンにもある？ サラダやクッキーに歯応えのあるクルミは加えてる？ 新たな研究結果によると、日々の食事にクルミを取り入れると、腸内のバクテリア構成が変化するらしい。その内容をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。
栄養生化学の専門誌が発表したこの研究は、2グループのネズミの腸内細菌を検査した。
ラッキーなグループのネズミには食事にクルミが加えられたが、もう片方のグループにクルミは与えられなかった。両グループの下行結腸内の腸内細菌の種類と数を測定し比較した結果、性質がはっきりと異なる2つの "バクテリアコミュニティ" が存在することが判明。
クルミを食べたグループでは、腸内細菌の種類と数だけでなく細菌の機能的能力にも変化があった。研究チームのリーダーである米ルイジアナ大学健康科学センターのラウリ・バイアリーは、｢食生活にクルミを取り込むと、腸内細菌の多様性が高まる。多様性のなさは肥満や炎症性腸疾患と関連することを指摘する文献もある｣ と語る。
腸内の善玉菌も増えた。｢クルミによって、一般的にはプロバイオティクス製品に含まれる乳酸菌をはじめとする数種類のバクテリアが増加した。クルミがプレバイオティクスとして働く可能性を示唆している｣。研究チームは、クルミがプロバイオティクスの肥料として機能すると確信する。
これらの発見を裏付けるためには人間に対するさらなる実験が必要だが、その間もヨーグルトに砕いたクルミを加えて腸を喜ばせることはできる。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text：Women's Health Translation：Ai Igamoto Photo：Getty Images
