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2018年2月25日(日)に開催された東京マラソン2018。設楽悠太選手(Honda所属)が2時間6分11秒のフルマラソン日本新記録を出し、大きな話題になったのはご存じのとおり。この大会に、ウィメンズヘルス編集長も参戦。4回目となるフルマラソンで、過去最高に元気な状態で完走したエディターのフルマラソンを楽に走るコツをお届け。

ラン歴10年、フルマラソンを走るのは今回で4回目のエディターKはランニングとの蜜月も近頃少々倦怠期に突入。タイム更新を狙うほどシリアスランナーではないし、マラソン以外にも挑戦したいスポーツがありすぎる! いろいろな言い訳をしながらマラソンの練習をさぼり続け、大会1か月前に行った30キロ走では、12キロで膝が痛くて脱落。

こんな状態で完走できるの? と不安いっぱいで挑んだ東京マラソン、実はこれまで走ったフルマラソンの中で最も元気な状態でゴールにたどり着いた。その秘密をご紹介。

1.シューズ選び
今回のフルマラソンのために購入したシューズがこちらの2足。最初、お店で予想タイムを告げたら勧められたのが、写真下の白いランニングシューズ。これで10キロ走ってみたところ、なんとなく足に当たる感じがして痛いような……。練習中に偶然お会いしたランニングトレーナーの鈴木清和先生にそのことを告げると、シューズが足に合っていないという答え。先生に教わった記事を見ながら選んだつもりなのに。本番は1週間後なのに! 困惑する私を見かねて先生がシューズ選びに同行してくれ、「あなたの足に一番合うのはこれです」と勧めてもらったのが、写真上のシューズ。サイズもこれまでより0.5cm小さいジャストサイズをセレクト。でも結果、走る間中足が痛くなることもなく、完走! 

過去のフルマラソンでは20キロ以上走ったところで、短い距離では気にならなかったシューズの縫い目が当たって痛かったりと毎回トラブルがあったのが嘘みたい! シューズ選びの大切さを改めて思い知ったのでした。

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2.ランニングフォーム

ランニング歴10年で、ランニング時の正しいフォームについてはわかってるつもり。でもフルマラソンを走ると毎回、決まって左膝が痛くなる。これは仕方ないと諦めていたところ、これも鈴木先生から走り方のアドバイスが。私の骨格で、左膝を痛めないための走り方、坂道を楽に走れる走り方、他にもこれまで聞いたこともないユニークな走り方を色々教わり、東京マラソンではそれらを交互に試しながら走ってみた。走りながらずっと考えていたのは、いかに脚を痛めずに走るかということ。
同じフォームで走り続ければ、必然的に同じ場所に負担がかかり、痛みが出やすい。でも負担を分散させるように走ればこんなにも違うのかと驚いた。
その結果、なんとゴールまで脚のどこも痛めることなく完走。帰りの地下鉄の階段も軽々と降りられたし、翌日にはハイヒールを履いて出勤できた。これには驚き! ちなみに、当日着たベージュのウエアはアシックス×emmiのコラボラインで、この春の新作。長めの着丈なので、タイツ1枚でも程よくヒップラインをカバーしてくれてお気に入り。

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3.エネルギー補給

過去3回のフルマラソンでは、ウエストポーチにエナジージェルをいっぱい詰め込み、それらを補給しながら走った。でも今回は、「東京マラソンを楽しもう!」がテーマだったので、ノースフェイスのトレイルランニング用リュックにどら焼きやドライマンゴー、デーツ、キャンディなどを詰め込んでスタート。4キロごとにおやつタイムと決めてキャンディを食べたり、マンゴーを食べたり。20キロまで行ったらどら焼き! というのを励みに20キロまで走り、30キロ地点では家族におにぎりを差し入れしてもらった。後半のエイドに並んでいた、みかんやプチトマトも最高に美味しかった! 結果、最後までエネルギーが切れることなく元気にフィニッシュ。1分1秒のタイムを縮めるのが目的のマラソンでは難しいけれど、タイムを狙うだけがマラソンじゃない。こんな楽しみ方もあっていいんだ、と自分自身でも新たな発見だった。

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トレイルランニング用のリュックは密着度が高いので、走る時にも全く邪魔にならず快適そのもの。
最後は、丸の内中通りを通って、皇居の目の前でゴール!

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私がゴールする3時間以上前には、日本新記録が出た記念すべきゴール。こんなトップランナーと同じコースを走れるというのも、東京マラソンの楽しいポイント。

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過去に2回ボランティアとして給食係をしたことはあったけれど、ランナーとして参加してみると、とにかく42キロの間ずっと応援が途切れず、ボランティアさんの応援も素晴らしかった。東京マラソンは、やっぱりスペシャルな大会。
これからフルマラソンを走る人も、シューズ選びや走り方の工夫で結果は大きく変わるはず。自分の身体の声に耳を傾け、楽しみながら42.195キロの旅を楽しんで!



Photo : Gettyimages

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Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。