ワシントンポスト誌が語る「ファッション業界とプラスサイズ女性の実情」

07 December 2017

ワシントンポスト誌が語る「ファッション業界とプラスサイズ女性の実情」

高級ファッションデザイナーが作る服のほとんどが、小さめのサイズであることに疑いの余地はない。ワシントンポスト紙に寄せた記事の中で、ファッションコンサルタントのティム・ガンがその現状を明らかにした。

見た目を良くするにはどうすればいいかと尋ねるMサイズ以上の女性が多いこと、そしてデザイナーがそれを無視する理由を指摘する。

「ニューヨークのファッションウィークでも、アメリカ人女性のほとんどには脚光が当たらないだろう」 と語るティムはこう続ける。「過去数年が今年のトレンドを予測するものなら、プラスサイズの服は不足する。2015年のファッションウィークでマーク・ジェイコブスとソフィー・テアレがプラスサイズモデルを起用し、アシュリー・グラハムがプラスサイズランジェリーブランドを発足させたのは確かだが、このような動きは極めて例外的」

アメリカのファッション業界が大好きであることに変わりはないが、そこに潜む数々の問題を見逃さないティムは、「その一つが、プラスサイズの女性に背を向けるというファッション業界の不可解な行動」 だと言う。 

平均的なアメリカ人女性の服のサイズはLL~3Lであるというワシントン州立大学の研究に触れ、彼はこう語る。「アメリカには1億人ものプラスサイズ女性がいる。しかも、過去3年間における彼女たちの衣類への出費は、標準サイズの女性よりも速いペースで増加しているんだから稼げるはず (2013年から17%上昇の204億米ドル)。それなのに、軽蔑するのが好きなのか、想像力に欠けるのか、はたまた臆病すぎてリスクを冒せないのか、多くのデザイナーが彼女たちの服を作るのを拒んでいる」

また、ティムに言わせれば、主要デパートが販売するプラスサイズ服のオプションは、小さいサイズに比べれば “取るに足らない” もの。「この件については、多くのデザイナーや業者と話をした。でも、“興味がない” という返事が圧倒的に多い。理由を聞けば、“私のデザインした服を着て欲しくない” とか “期待通りの見た目にはならないだろう” とか」

「サイズの大きい女性が、他の女性と同じだけゴージャスに見えてはいけない理由なんてどこにもない」。ティムいわく、女性のサイズや形にかかわらず、デザイナーに必要なのは正しいシルエット、バランス、そしてフィット感を見つけることだけ。「最適な服を着れば、背が高くスリムに見せることができる。不適切な服を着れば、真っ裸でいるより惨めな姿になる」

それでもティムは、デザイナーの意識改革は可能だと言う。「これがこの国の女性の今の姿なんだから、デザイナーにはそれを理解する必要がある。あらゆるサイズの女性を素敵に見せることは間違いなく可能。そのための職人技だってある。デザイナーよ、うまくやってくれ」

 

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images

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