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フルーツジュースの実態がつかめない? フルーツジュースやスムージーは、1日5食分の果物と野菜を1杯のドリンクで補えると言われたかと思えば、ものによってはドーナツと同じくらい砂糖が入っていると忠告される。どっちを信じればいいの?

いくつかの記事が報じるように、実際のところ、フレッシュフルーツジュースには、ビタミンをはじめとする体に良い多様な栄養素が含まれていることもあるので、食生活から完全に取り除く必要はない。でも、フルーツジュースを本物の果物の代わりにするべきではないし、バランスの取れた食生活の一部として控えめに飲むことも忘れてはならない。

覚えておきたいのは、砂糖がまったく入っていない果汁100%のジュースやスムージーに、本物の果物と同じだけのメリットがあるわけじゃないということ。『Fat Chance: The Bitter Truth about Sugar』の著者であるロバート・ラスティグによれば、搾りたてのオレンジジュースには、甘い炭酸飲料以上のカロリーが含まれているらしい。果物の糖分は、その組織の中にもともと含まれるものだけど、他の物質と混ざると体内に素早く吸収されるようになる。よって、定期的に飲んでいると、虫歯や体重増加、それに関連する合併症のリスクが高まる。しかも、ブレンドされる過程で、果物に含まれる食物繊維の大半が失われてしまう。

健康に気を使うフルーツジュースのファンにとってはガッカリのニュースかもしれないけど、物事を大局的に見ることが大切。フルーツジュースが体に悪いと主張する広告の一部は、フルーツジュースがまったくもってヘルシーだと世間に誤解させるような宣伝に対する怒りから来るもの。でも、フルーツジュースがヘルシーかどうかは、個人の健康目標によるのが実際のところ。体重を減らすのが目標なら、フルーツジュースに含まれる糖分とカロリーが理想的とは言えない。一方で、もっと栄養を摂り、体の健康と食生活を改善するのが目標なら、自家製または搾りたてのフルーツジュースは非常に効果的と言える。日頃から特定の果物や野菜が不足してしまうなら、そのジュースを食生活に加えるのも名案。

とはいえ、フルーツジュースをできるだけ本物の果物や水で置き替えるのは、やっぱり大事。成分表をチェックするのも忘れずに。使われている果物や野菜に味気がない場合は特に、砂糖を加えてジュースを甘くする製造業者も多い。自分の目で原材料を確かめて、“100%ピュア” とか “これで1食分の野菜” といった売り文句に注意しよう。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lovisa NilssonTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。