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ヴィーガンもベジタリアンも聞いたことはあるけど、時々お肉を食べる場合は? リデュースタリアン。お肉を完全にカットするのではなく、ただ減らすことに主軸を置いた新たな動き。いまだにお肉を制限なく食べている人は、最低限に抑えるべきかも。

リデュースタリアンの共同創始者であるブライアン・ケイトマンとテイラー・アルターマンが、その理由を説明する。

リデュースタリアンとは?

簡単に言えば、食べるお肉の量を減らすということ。ある日、一緒にランチをしていた共同創始者の二人は、ケイトマンが何主義なのかを的確に表現する言葉がないことに気が付いたそう。

「ケイトマンが魚を頼んだのを見て、“ベジタリアンじゃないの?” って聞いたら、“いや、フレキシタリアン (ベジタリアンの時もあれば気分によって肉や魚を食べる時もあるフレキシブルな人) だよ” って言う。だから、“それはちょっとブランディング力に欠ける” という話になってね」 とアルターマンは語る。話すうちに、“フレキシタリアン” の正確な意味さえ分からないことに気付いたとか。

二人が本当に欲しかったのは、お肉をまったく食べないベジタリアンやヴィーガンになることなく、お肉の消費量を減らすことを指す言葉。結局 “リデュースタリアン” に落ち着き、グーグルで調べたところ1件もヒットしない。そこで、フェイスブックページとツイッターアカウントを立ち上げると、数週間のうちにフォロワーが付いた。

リデュースタリアンであることのメリットは?

お肉よりも体に良い食材を代わりに使うようになるだけでない。多くの研究結果が、バーガーやデリミート (調理済みの冷蔵肉)を減らすことのメリットを科学的に証明しているらしい。

●寿命を延ばすのに役立つ。動物性タンパク質の摂取量が最も多い人々は、18年という研究期間中に亡くなる可能性が高かったという研究結果が、2014年に発表されているそう。

●糖尿病になる可能性が下がる。JAMA国際医療ジャーナルに掲載された2013年の研究結果によると、赤身肉の食べ過ぎで2型糖尿病のリスクが上昇することも。

●がんの予防につながる。これまでの研究結果によって、お肉の摂取と、乳がん、結腸がん、前立腺がん、膵臓がん、胃がんの関連性が指摘されている。

●ビキニが似合う体でいられる。お肉の他に何を食べるかにもよるのは確かだけど、インペリアル・カレッジ・ロンドンが行った大規模な研究では、220gのステーキに相当する量のお肉を5年間毎日食べた人の体重増加率が、摂取カロリーは同じでも、お肉の量が控えめだった人よりも高い結果となった。

●心臓疾患のリスクが下がる。赤身肉は特に心臓に悪い。赤身肉に含まれる栄養素の一種が体内に取り込まれると、動脈内のクラーク形成を促す様々な化合物に変換されるみたい。

#LESSMEAT(お肉控えめ) の誓いとは?

アルターマンとケイトマンは、お肉を完全にやめるのが難しいのを知っている。だからこそ、お肉を一切食べないのではなく、控えめに食べることを提唱している。

#LESSMEAT(お肉控えめ)の誓いとは、30日間お肉の量を減らすというもの。二人のサイトにサインアップして、1か月間、お肉を出来る限り他の食材で置き替える努力をすればいい。

「自分の意志をぜひ公にして欲しい」 とアルターマン。「こっそりリデュースタリアンでいても、自分一人にしか影響を与えられない。公にして友達も誘えば、3倍のインパクトが与えられる」

リデュースタリアンになるには?

お肉が大好きなら、小さな一歩を積み重ねて。「お肉を減らし、フルーツと野菜を増やしてリデュースタリアンになれば、より長く健康で、ハッピーな人生が送れる」 とケイトマンは語る。

「無理をしない、実現可能な目標を定め、少しずつ減らしていく。例えば、頼むステーキのサイズを小さくしたり、お肉は週末だけにしたり、ランチにお肉を食べたら夜は食べないとかね」。かなり簡単そうでしょ? 美味しそうなお肉の代替品を使ったり、レストランに負けないサラダの作り方を学んだりすると、いっそう楽になる。早速トライしてみて!

この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Zahra BarnesTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。