実はいけないのは、お酒ではなく、その後の行動かも。酔っぱらってもケバブやフライドポテトではなく、ヘルシーなファラフェルなどを食べていれば大丈夫、なはず……そう思ったことはない?
専門家によると、アルコールはそれ自体のカロリーよりも、アルコールによって決断が影響されることの方が問題だという。
一方で、研究によると適度なアルコールは代謝を上げることも分かっている。なので、アルコールは悪いことだけではない。
調査によると、糖尿病の人で適度な量のワインを飲みながら健康的な食生活をした場合は脳卒中や心臓病のリスクを減らすことができたという。
面白いことに、この調査ではお酒と体重との関係はなく、お酒を飲んだからといって体重自体には変化はなかったそう。つまり、お酒を全く飲まなかった人と比べても体重増加は見られなかった。
「白いパンや白米を食べると、体内の血中フルコースを急激に上げてしまう」とエリック・リム医師は「ウォール・ストリート・ジャーナル」に報告。リム医師はハーバードで、心血管疫学を担当する栄養と疫学の専門家。
「パンや白米を食べると、増えたグルコースを吸収するために、身体は大量のインシュリンを作らなくてはいけない。その結果、数時間後にまたお腹が空いてしまうこともめずらしくない」と話す。
アルコールは完全に悪くないというのは、2、3杯飲む人にとっては嬉しいこと。でもそれでも、飲み過ぎはやはりよくない。
リム医師は、健康的な食生活と体重をキープするためには、食事を記録するように、とアドバイス。なにを食べて、それでどんな気分になるかを把握しておけば、次に落ち込んだ時にお酒やピザに手を出さなくなるはず。
アルコールを飲んだらジャンクフードに手を伸ばさないようにして。ジャンクを食べるという選択がせっかくのダイエットに影響与えてしまう。
Text:Alexandra Boil Text:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images