やせない理由は“ながら食事”にあった!
あなたはきちんとお昼休みをとってランチをしている? 時間がなくて、買ったものを食べながらオフィスに戻ったりはしていない?
イギリス、サリー大学の新しい研究によると、パソコンやテレビを見ながら食べていると食べ過ぎるのはもちろん、歩きながら食べるのはもっとよくないそう。
この研究では、ダイエットをしている女性とそうでない女性を3つのグループに分けて調査。それぞれのグループに、テレビを見ながら、歩きながら、なにもせずに食べ物に集中、という3つの食事シーンを設定。それぞれ、食べ終わった後にいくつか質問をして、おかわりをすすめた。
するとダイエットをしている人に関しては、テレビも歩きながらも、食べ過ぎにつながった。さらに、歩きながら食べたグループは、それ以外の対象者に比べてチョコレートを5倍も食べる結果に!
この研究の著者の一人、ジェーン・オグデン教授は、「Medical News Today」で「満腹感は脳内の分泌の結果だけではなく、感情や学習、注意力にも左右される」と説明。
歩きながら食べたり、パソコンの前で食べると食事に集中せず、食べ物と食事時間との関係を学習しない。その結果、満腹感を感じにくくなるそう。
つまり、歩くことは強力に気を反らすので、空腹感へのインパクトを与えられなくなってしまうという。ただ、なぜ歩くとさらに悪化するのかは、まだきちんと解明されてはいない。オグデン教授は「ごほうび」の発想と関連しているのではと推測。歩くことを(たとえそれが廊下を歩くだけでも)エクササイズの一種ととらえ、その後に食べることを正当化している可能性があるそう。
いずれにせよ、次にランチを買いに行くときは、歩きながらやパソコンやスマホの画面を見ながらはやめて、きちんと座って食べるべし!
Text:Amy Hopkinson Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images