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過剰な腹部脂肪、特に内臓脂肪は、循環器疾患、2型糖尿病、がんをはじめとする様々な病気に関連しているらしい。気になるおなかの周りの脂肪を減らすためには、運動はもちろん、食べ方の工夫も役立つ。キーワードは食物繊維と、トランス脂肪酸。

ウェルネス専門誌 「ACSM's Health & Fitness Journal」 に掲載された新たな文献は、流行りのダイエットが何と言おうと、奇跡を起こす方法はないことを思い出させてくれる。

この文献の筆頭著者でカリフォルニア州立工科大学の栄養学助教授、カーリ・D・ピロッラは、インターミッテントファスティング、高タンパク質ダイエット、パレオダイエットのようなダイエットに、腹部脂肪を燃やす効果があることを示す質の高い証拠が不足していると強調する。

でも、腹部脂肪への効果が実証された食べ方はあるみたい。これまでの研究結果を見る限り、トランス脂肪と飽和脂肪を減らす一方で食物繊維を増やせば、おなか周りの脂肪は減る。

「腹部肥満を防いだり減らしたりするには、食物繊維が豊富な食材 (野菜、果物、豆類、全粒穀物など) を積極的に摂取して、トランス脂肪と飽和脂肪が豊富な食材 (脂の多い肉、焼き菓子類、重度に加工された食品など) を制限するダイエットプランに従うのがベスト」 とカーリはつづる。

「このような食べ方は、米国立衛生研究所が開発したDASH食 (高血圧を防ぐ食事療法) や、地中海式ダイエットのような心臓に優しい食事法でも推奨されている」 という。

DASH食では、野菜、果物、豆類、全粒穀物の他にも、低脂肪の乳製品、脂の少ない肉、心臓に良い脂質が重点的に摂取される。一方の地中海式ダイエットでは魚とシーフードが多く使われ、オリーブオイル、鶏肉、卵、チーズ、ヨーグルト、赤ワインも適量で摂取される。

カーリによると、一番確実なのは、科学的に効果が実証された食事法。公認管理栄養士に相談するのも、「下手にデザインされたダイエットプランや特別なサプリメントの摂取による、予期せぬ栄養不足や中毒症状」 を防ぐ上で大いに役に立つそう。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。