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深呼吸する。そこら中にある物を投げる。ストレス発散の手段は数知れず。でもこの度、ミシガン大学の研究チームがほんの数秒で緊張を解きほぐす方法を発見したそう。その内容をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

科学報告誌に掲載されたこの研究は、2種類の神経科学実験によって、第三者のふりをすることで感情がコントロールしやすくなることを示したもの。

一つ目の実験において被験者は、“嫌悪的感情”を表したイメージを見ながら、“今私は何を感じているか”、そして“今〇〇(被験者の名前)は何を感じているか”を自分自身に問うよう指示された。

参加者の脳活動を脳波計で測定した結果、後者の質問では、感情調節を助けることで知られる神経機構における活動がたった1秒で減少したことが判明。

二つ目の実験では、精神的に苦しんだ経験を本人および第三者の視点で語り合う被験者の脳活動をMRI装置で計測。すると、被験者が第三者として話している間、自己の感情処理に関連する脳の領域である前頭前野における活動量に低下が見られた。

二つ目の研究文献の筆頭執筆者であるイーサン・クロスは「本当に面白いのは、この二つの補完実験からの脳データが、第三者として独り言を言うことが比較的簡単な感情調節の役割を果たすことを示していること」だという。

「更なる実験がなされないと分からないけど、これが本当なら、この研究結果は自己制御機能に関する基本認識、そして日常生活における人々の感情コントロールを助ける方法に大きな影響を与えることになる」

https://www.womenshealth.com.au/article/health/talking-in-third-person-can-help-reduce-stress



Text: Lauren WilliamsonTranslation: Ai IgamotoPhoto:Getty Images