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ランチの写真を撮ってギンガムフィルター加工すれば、脳の力が増すかもしれない……心理化学専門誌に掲載された研究が、写真を撮ることで視覚的記憶が向上することを発見したそう。その内容をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

この結論に辿り着くまでに、研究チームは様々な実験を重ねた。その中の一つでは、被験者集団が音声ガイドを付けて博物館での展示会を回ったが、カメラを持たされたのは数名だけ。その結果、カメラを持っていなかった参加者に比べて、写真撮影を行っていた参加者が後になってより多くの展示物を認識したことが分かったそう。

情報までに、音声ガイドの内容をよく覚えていたのはカメラなしのグループ。つまり、写真を撮ることには欠点もあるということ。

別の実験では、被験者がバーチャル・アートギャラリーツアーに参加。何人かの被験者は、写真を撮っても良いとの指示を受けていた。ここでも、その後展示物をよく覚えていたのは写真撮影を行った集団。しかも、写真を撮らなかった部分の内容に関しても彼らの記憶力は優れていた。さらに驚くべきなのは、“心の中で” 写真を撮っただけのグループにも、視覚的記憶力の向上が見られたこと。インスタグラムへの投稿は出来ないとしても……。

この文献の著者は「これらの結果は、カメラを持つか否かによって、その経験に対する人の接し方が根本的に左右されることを示している」と言う。「例えば彫刻など、特定の展示物の写真を撮らなかったとしても、カメラを持ち、写真を撮ろうとするその意思さえあれば、カメラを持たない人よりもその彫刻をよく記憶することができる」

写真撮影は、記憶の焦点をその経験に合わせるという説がある。同時に、写真撮影は他のことを目に入らなくする。だから、友達とのディナー中にかわいいインスタ写真を撮るのに夢中な自分を悪く思わないで。翌朝、楽しい時間を詳細に思い出すことができるかもしれないから。

https://www.womenshealth.com.au/article/lifestyle/taking-photos-on-instagram-can-boost-your-memory

Text: Anthea England Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images