全国の星野リゾートの施設でヘルシーでアクティブなステイを楽しみたい! というウィメンズヘルスの読者コミュニティ「星野ウェルネスクラブ」。2018年9月1日(土)〜3日(月)に「星のや竹富島」を舞台に開催された、記念すべき第一回の旅の模様をお届け。
暮らすように滞在できる、赤瓦・木造の家が並ぶ「集落」
石垣港からフェリーで10分ほど。竹富島の港からさらにバスで数分揺られると、未舗装の道の先に現れるのが「星のや竹富島」。竹富島は住人がわずか350名の小さな島。島には3つの集落があり、島の伝統建築で統一されており、現在は「赤瓦・木造」の建物以外、建築してはいけないという条例もあるそう。
こちらは、見晴台から見た、「星のや竹富島」の眺望。珊瑚が石化してできた珊瑚石で作られた石垣「グック」や、各建物の入り口に設置された魔除けの石塀「ヒンプン」、屋根の上に立つシーサーなど、島の集落とまったく同じ造りにこだわり、設計された。
縁側はすべて南向き。パイカジと呼ばれる南風が縁側から入り、バスタブが置かれた部屋の北側に抜けていく。これだけ窓が大きくても、門を入ったところにある目隠しの塀のおかげで、しっかりプライバシーが守られるのも、島に伝わる知恵。
広々とした庭を備えた客室は、寝室とリビングルーム、そしてバスタブ、シャワールームという構成。開放的な空間に設置されたバスタブは、とにかく気持ちいい!
目にも美味しい新発想のフレンチ・琉球ヌーヴェルのコースディナー
今回の星野ウェルネスクラブのツアー、初日はそれぞれ好きな時間に竹富島に到着し、ディナーまではフリータイム。ディナーはダイニングに集まり、「星のや竹富島」の名物である「琉球ヌーヴェル」のコース料理を堪能。沖縄の作家による器でサーブされた料理はいずれも、沖縄ならではの素材をフレンチの技法で仕上げており、目にも美しく、一口ごとに感動の声があがるほど。
竹富島に養殖場もある、車海老をアレンジした前菜の一品。「車海老のアーサー蒸し シークヮーサーの香り」は、生の海老をテーブルでさっと蒸して仕上げるパフォーマンスも。
沖縄の名産品のオレンジ色の芋「あかね芋」がねっとり、ほっこり主役級の存在感を放っていた、「あかね芋とフォアグラのポワレ オレンジと蜂蜜の香り」。
他にも、本州ではなかなかお目にかかれない食材を使った料理の数々に、参加者一同大満足。
満天の星空のもとで、田中律子さんによるヨガレッスン
ディナーの後、ダイニングを出て空を見上げると、そこには文字通り満天の星。竹富島は赤道に近いため、北半球からは見えないといわれる南十字星も見え、84ある星座のうち81が確認できるのだとか。施設の中央に位置するプールサイドの芝生にヨガマットを広げ、小さなライトの灯りだけを頼りに開催したのは、この星野ウェルネスクラブをサポートする「ロキシー」プレゼンツの、田中律子さんによるヨガレッスン。フルコースディナーでおなかがいっぱいだったため、呼吸や長距離の移動で疲れた身体を優しくストレッチする、リラックスできるプログラムにアレンジ。ヨガマットに寝転がって呼吸に集中していると、まるで星空に浮かんでいるかのような錯覚に陥る。
そして翌朝は、早起きして6時半から近くの「アイヤル浜」の波打ち際で朝日を見ながらモーニングヨガ。
「ロキシー」から参加者全員へのプレゼントとして用意されたお揃いのTシャツを着て、すがすがしい朝の空気の中でのヨガ。前夜のゆるやかなプログラムとは一転して、身体をシャキッと目覚めさせる動きも多く、ペアで行うポーズや、全員で協力して行うポーズもあって、参加者同士の距離が一気に縮まった。
今回、星空ヨガとモーニングヨガの講師を務めてくださった、田中律子さん。時に優しく、時にチャーミングに、参加者をリードする田中さんの大ファンになってしまった参加者も多い。
田中律子さんとペアになり、ハートのポーズのお手本を見せてくれたのは、ロキシーガールのモデル、吉田夏海さん。
最後は全員でポーズを取ってパチリ。
水牛車に揺られながら朝のお散歩
朝ヨガの後は、竹富島の名物でもある水牛車に乗っての集落散歩へ。乗用車が通れないような細い路地も器用に歩く水牛の賢さに、一同関心。
30分ほどのゆったりとしたお散歩の最中には、おじいが三線を奏でながら民謡を披露してくれたりと、竹富島のことをより深く知ることができるひとときに。
お散歩の後に全員で記念撮影。
朝からヨガをして、水牛車で集落を見学して、おなかを空かせたところでお待ちかねの朝ごはんタイム。和洋4種類から選べる朝ごはんの中でも、人気だったのが9種類の小鉢を詰めた下の写真の「琉球朝食」。他に、沖縄伝統の「ゆし豆腐」のお粥と小鉢のセットや、ブイヤベースとサラダの「海風・ブレックファスト」、シリアルとフルーツの朝食もあるので、連泊しても飽きることがない。
朝食後は、ディナーまでフリータイム。レンタルサイクルを借りて海水浴ができるビーチまで遊びに行ったり、24時間お茶やお菓子を楽しめるラウンジスペースでくつろいだり、お部屋でゆっくり過ごしたりと、それぞれが竹富島時間を満喫。夕方には「夕凪の唄」という三線のライブを楽しむ人も。
2日目の夕食は集落にあるレストランでチャンプルーなど、沖縄のローカル料理を楽しんで終了。初日に感動した星空をもっと見たい!と、夜のプールで星空観察をする人も。
3日目は西表島でマングローブの森をカヌーで探検!
いよいよアクティブツアーも最終日。この日は7時に宿をチェックアウトして、フェリーで石垣港を経由し、西表島へ。竹富島も属する八重山諸島の中でも最大の西表島は、島の90%が山や森で占められる、太古の自然が色濃く残る島。港まで迎えに来てくれたカヌーツアーのガイド、八幡 暁さんと共に向かったのは、仲間川。
15年前に、東京からカヤックに入る荷物だけで西表島まで移住してきたという八幡さん。
陸上で八幡さんから漕ぎ方を教わると、参加者は2人一組でカヌーやカヤックに乗り込み、いざ出発。河口に近い場所から川を上り、目指すのはカヤックでしか入り込めないマングローブの森の中。
広い川から一本支流に入ると、両サイドのマングローブにぶつかってしまう人も。船では入れない、水深が浅いところまでも進めるのがカヤックの魅力。
前に座る人、後ろに座る人で声をかけながら、息を合わせて漕ぎ続けること往復1時間。本来は漕ぎおろすときに腕の力を抜くため、そんなに疲れるものではないはずが、力が入ってしまって休み休み進む人もいるほど、なかなかいい運動。
吉田夏海さんも、迫りくるマングローブに大興奮の様子。ちなみにマングローブとは、海水でも生きていける植物の森だそう。照りつける太陽の下、自分たちの手でカヤックを漕ぎすすめ、たっぷりマイナスイオンを浴びてリフレッシュしたところで今回の旅は終わり。
「星のや竹富島」の素晴らしいホスピタリティと食事、琉球の伝統が残された竹富島の町並みと透明な海、満天の星、そして田中律子さんによる愛にあふれたヨガクラス。2泊3日という短い時間ではあったけれど、参加者全員がたっぷりエナジーチャージできたはず。
星野ウェルネスクラブ、次回は12月20日から2泊3日で、北海道の「リゾナーレトマム」でクロスカントリーなど雪遊び三昧のツアーに決定。先着順で申し込みを受け付けるので、近日公開の募集概要をお見逃しなく! 星野ウェルネスクラブのメンバーには、募集開始と同時に配信されるメルマガをチェックして。
Photo : Cedric Diradourian
『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。