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エクササイズでも、ガーデニングでも、ただ散歩をするのでも、外にいるのは気持ちがよい。その中でも、泥まみれになってガーデニングをするのは、ストレスや緊張をやわらげてくれ、うつ病にも効果があるという。精神病院でも「園芸療法」と呼ばれ、治療にも使われるくらいだそう。

もしも、エネルギーレベルが落ちていると感じたり、職場のストレスでいっぱいなら、自分のための「気分が上がる庭」を作ってみて。ガーデンセラピーの効果だけでなく、自分で育てた植物からの栄養のチャージもできてしまうから! 実際、野菜やハーブ一部は抗うつ成分やミネラルが多く、ブルーな一日を解消してくれるだけでなく、うつ病にもよいそう。

ここでは、効果のある野菜やハーブをピックアップ。ストレスをやわらげる効果だけでなく、カンタンに育てられるのもポイント。まず、ここからはじめてみては。

■ミニトマト

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(効果)
トマトの皮は、フィトケミカルのリコピンが豊富。リコピンは、うつ病にかかわる、炎症作用のある成分の生成を防いでくれる。リコピンは皮に存在しているので、一番よい食べ方は、ミニトマトをそのまま食べること。そうすれば普通のサイズのトマトよりも、表面積が多いので、皮をたくさん食べられる。

(育て方)
ミニトマトは、プランターで育てるのに向いているうえに、ほかの種類の野菜に比べてたくさん収穫できる。プランターと土を用意して(23リットルくらいの土が入る大きめのプランターをつかうのがおすすめ)陽のあたるところにおいて。6月ごろに、なるべくオーガニックな苗木を買って、一番の下の葉まで土をかけるようにして植える。種類によって異なるけれど、だいたい2、3ヶ月で実をつける。

■オレガノ

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(効果)
オレガノは、抗酸化成分のコーヒー酸やケルセチン、ロスマリン酸が含まれている。どれもうつや疲労、緊張に効果があるとされる成分。

(育て方)
オレガノは、ほかのハーブと同様、育てるのは比較的簡単。苗を買って、植えたら必要に応じて水をやって(どちらかというと乾燥ぎみでOK)成長が早いのと、プランターのほうがよく育つので、30センチくらいの大きめのものを用意して。

■ヒマワリ

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(効果)
ヒマワリの種は、体内でノルアドレナリンになる、抗うつ作用のあるアミノ酸、フェニルアラニンを多く含んでいる。

(育て方)
ヒマワリはその名のとおり太陽の光が好き。庭のよく陽のあたる北側に植えて、ほかの植物の陰にならないようにして。霜がおりなくなったころに植えれば、夏の終わりには花がだんだんと枯れて、種が熟れて頭を垂れるようになるはず。種の頭の部分が茶色くなり始めたら、茎を60センチほど残した状態で切って逆さにつるして。乾燥して、通気性のよい場所で完全に乾かしてからビニル袋へ。食べるときは、一晩水に漬けておき(塩味がよい場合は濃い目の塩水に漬ける)、水を切りってから100℃くらいのオーブンで3時間ほどパリっとするまで乾燥させて。

■カモミール

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(効果)
カモミールはよく寝つけるようになるハーブの一つで、寝る前の一杯にもぴったり。オレガノと同様、ストレスを減らしてくれるコーヒー酸やケルセチンが豊富。でも、そのままではなくハーブティーとして飲むのがおすすめ。庭の花をつんで、熱湯を入れて10分ほど待ってハーブティーにして。

(育て方)
ハーブティーに一番よいのは、ほかの種類より苦みが少ないジャーマンカモミール。庭に直植えすると繁殖力が強すぎるので、プランターで育てるのがおすすめ。15センチほどのプランターでも十分。太陽が必要なので、霜の心配がない晩春に植えて。

■ツキミソウ

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CHRISTA NEU

(効果)
正確には、ツキミソウは野生の花。種には植物の中でも、気分を上げる作用のあるセロトニンをつくるのにつかわれるチトファンが豊富に含まれている。秋には種が取れるので、刻んで料理につかっても◎。

(育て方)
乾燥に強く、プランターでも直植えでもどちらでも育てられる。花の色は赤から黄色までバラエティーがあるのでお好みの色を。種は4粒ほどをひとまとめにして植えて。14日から28日くらいで芽が出る。

■ラベンダー

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(効果)
メリーランド大学のメディカルセンターによると、ラベンダーなどのハーブをつかったアロマテラピーの治療は、その香りにリラックス効果があるため、うつ病の治療の一つとして行われるそう。

(育て方)
幅と深さが30センチほどのプランターを用意して、ラベンダーの苗を植えて。できれば、呼吸のできるテラコッタなどの素材のものがベスト。ラベンダーは乾燥したところが好きなので、光がよくあたるところをえらんで。イングリッシュ・ラベンダーは香りもよく、食用も可能なので、料理につかっても。

10 Plants That Can Actually Help You De-Stress

Text:EMILY MAIN FOR RODALE’S ORGANIC LIFE Translation:Noriko Yanagisawa