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ビキニ写真を載せなくてフォロワーが7万人減っても気にしない!

インスタグラムは水着でポーズしている女性で埋め尽くされているが、ソフィー・グレイはもうそんなことはしないと言う。

「The Way of Gray(グレイの道)」のブロガー、ソフィー・グレイは「もっと健康的なボディ・イメージを訴えていきたい」と決意してから投稿内容を意識的に変えたという。

布面積の少ない洋服を着た自分の写真やワークアウトの動画を載せるのではなく、今は自分自身を好きになるように、といったインスピレーションを与えるメッセージを投稿している。つまり、端的に言うと、リアルな姿を載せるようになったそう。

でも、この新しいソフィーをみんなが気に入ったわけではなく、約1年前に「ボディ ポジティブ」になってからインスタグラムのフォロワーは一時期7万人ほど減ったそう。

彼女は投稿でもこのことに触れている。自分をドーナツにたとえながら「@wayofgrayの今までのイメージはインスパイアリングだったかもしれない、ということは理解する。でも、一方であの頃のイメージは一部の人にとってはダメージのあるものだったの。私も常に自分の身体のイメージについて悩んでいた。というのは、インスタグラムでの自分の“価値”はそれに左右されていたから」と話す。

その頃は、引き締まって細く、より完璧に近い身体を見せびらかすような写真の方が反応もよかった、と言う。

今の投稿はリアルな姿

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「今日は朝ご飯を食べて、ファーマーズマーケットに行って、チョコがけのアーモンド、ランチとこのドーナツを食べた。これから運動して、犬を散歩に連れて行ってから夜ごはんの予定。普通の日に聞こえるかもしれないし、実際そうだけど、“フィットネスをする@wayofgray”だった時はこういうことができなかった。

いつも、撮影の予定があって、このチョコアーモンドを食べて写真に響いたらどうしよう、運動が足りていないんじゃないか、パンなんて食べられない、と思っていた。馬鹿みたいに聞こえるかもしれないし、うぬぼれ過ぎって思うかもしれない。分かってもらえないかもしれないけれど、これは私にとっての現実だった。

こういう投稿をすると、健康でないことをすすめているように思うかもしれないけれど、そうではない。@wayofgrayの今までの写真はインスパイアリングだったかもしれないけれど、そういう写真を見たいなら他にもたくさんそういったアカウントがある。でも、こういった写真でダメージを受ける人もたくさんいる。

自分の経験に責任を持たなくてはいけないというのは分かるけれど、だからといって他の人が不安になるようなことをするのが、気がラクになるわけではない。そして大事なのは、あのような写真が私自身も不十分だという気持ちにさせていたこと。

やることすべてがあの写真中心になっていて、ボディ・イメージについていつも悩んでいた。このインスタグラムでの“価値”は、そこに左右されていたから。もちろんうぬぼれているように思えるかもしれないけれど、3年間インスタグラムをやっていて、どういうものが反応いいか分かっていた。

より引き締まって、より細い、より完璧な身体をみんなは見たがっていた。だから、今この@wayofgrayは今のこの形なの。自分自身を受け入れるということをみんなに話していて、もっと自分を好きになってほしい。なぜかというと、いつも頑張らないといけないと思っていると、決してなれないから。

でも、本当は自分はすでに十分いいという事実を受け入れれば、その後は自由が待っている。他の人からジャッジされることからの自由、食べることの恐怖や不安からも解放される。今のままで十分」

「私は、自分の選んだことをやりぬいていることを誇りに思っている。もちろん、虚栄心という観点からだと、人気は減ったけれど」とソフィー。「でも、それでも私についてきてくれた人にとってのインパクトを考えるとやって意味があったと思っている。だから、またインスタグラムをやることが楽しくなった」と続ける。

でも、だからといって、ソフィーはフィットネスアカウントが悪いと思っているわけではない。ただ、そういったアカウントをフォローして自分がどんな気持ちになるかに気をつけて、と言う。

「私にとって自分のアカウントがフィットネスに関するものなのは、それが自分を承認してくれるものだから」とソフィーは話す。「自分で自分を認めることができなかったから、外にそれを求めていたの。でも私たち誰もが必要なのは、自分自身を認めて愛すること」。

現実的ではない身体の基準に異を唱えたインスタグラマーはソフィーだけではない。たとえばモデルのアナ・ビクトリアは、お腹がたるんだり、むくんでいる写真を投稿して、フィットな人だってそういうことがあることを示した。

もちろん、自分の外見に自信を持つのは悪いことではないし、一生懸命頑張った結果が見た目に出たら、それを見せびらかしたい気持ちも分かる。でも、なによりも、ありのままの自分を好きでいることが大事で、ムリなことを達成しようとするべきではない。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Korin Miller Translation:Noriko Yanagisawa Photo:instagram of @wayofgray