作り置きに関する質問がある？ エキスパートの好意によって、その答えがここに。もう二度とイチゴを腐らせなくて済みそう。
調理済みのお肉はどのくらい持つの？
A: ｢病原菌 (バクテリア) による食中毒は年間50万件以上発生しており、その中で最も多いのが鶏肉による食中毒｣ と語るのは、イギリスの食品基準庁で食品媒介疾患管理局長を務めるケヴィン・ハージン博士。
｢調理済みの肉の保存期間は冷蔵庫で最長2～3日。それを過ぎるとリステリア菌を含む病原菌が有害なレベルまで増殖し、吐き気や嘔吐、下痢を引き起こす恐れがある｣
冷凍保存に適した野菜は？
A: ｢ウリ科に属する野菜 (ズッキーニ、マローカボチャ、その他のカボチャ) のように、水分含有量が高いため、うまく凍らないものもある｣ と指摘するのは、英レディング大学食品栄養科学部のキャロル・ワグスタッフ博士。
｢これらの野菜はスープにしてから凍らせて。その他の野菜、特にブロッコリーとケールは、色素、香り、栄養素を保つために湯がく。これで腐食の原因となる酵素を根絶できる｣
残り物は電子レンジでチンしていいの？
A: 英国栄養基金の栄養科学者ヘレナ・ギブソン＝ムーアによると、｢電子レンジは、蒸したり炒めたりすると同じくらい効果的な食材の加熱方法のひとつ。茹でるのと比べて栄養分の損失が少ない｣
｢（電子レンジによる加熱で）最もリスクが高いのは、ビタミンCや葉酸といった水溶性で熱に弱い栄養素。ビタミンの含有量は、調理の時間、温度、方法に応じて減っていく。でも、ビタミンCが豊富な料理でないなら、電子レンジによる影響はほとんどない｣
腐りかけの果物はスムージーに使っていいの？
A: ｢カビの生えた部分を食べるのは避けて｣ とギブソン＝ムーア。｢そこさえ切り落とせば、残りはスムージーに入れてもそのまま食べてもいい。果物は賞味期限が切れても食べられる。味は落ちるかもしれないけどね｣
また、過去の研究結果は、ブラックベリーなどの果物が熟すと、がんと循環器疾患の防止に役立つとされるポリフェノールの含有量が増えることを示している。
作り置きにオススメの方法は？
A:｢日曜日の午後にまとまった時間を確保して3日分の作り置きを済ませ、週の半ばにもう一度作り置きして週末まで乗り切る｣ ことを勧めるのは、ボディ・コーチとしても知られるジョー・ウィック。彼の食事プラン『90 Day Shift, Shape ＆ Sustain Plan』でも作り置きが成功のカギを握る。
｢一週間分作って冷凍保存してもいい。メニューを事前に考えておき、それに徹すること。デジタルスケールで分量を確認するのも忘れずに｣
カビが生えないように野菜を保存するには？
A: ｢私はいつも週末に買い出しを終えたら、そのタイミングで冷蔵庫を整理する。最初に腐るであろう古いアイテムを手前に出し、新しい食材を奥に詰める｣ と語るのは、作家でシェフのトマシーナ・マイヤーズ。イギリスのメキシカンレストランチェーン『Wahaca』の共同設立者でもある。
｢洋ナシやハーブのような柔らかいアイテムが、ニンジンやリンゴといった重たい食材に押し潰されないようにするのも、野菜を長持ちさせるコツ｣
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Women's Health Magazine UK Authors Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images
