眠りのプロが指摘。意外!? その日中の眠さ、睡眠中の「冷え」が原因かも!

29 September 2018

眠りのプロが指摘。意外!? その日中の眠さ、睡眠中の「冷え」が原因かも!

日本は世界的に見ても、睡眠時間が短い国の上位。だけど、その眠りの時間の短さにもかかわらず、「よく眠れた!」「安眠できたので、今日もエネルギーに満ち溢れている」と断言できる人は少ないのでは。むしろ睡眠不足に悩む人や、熟睡するためのHow toはよく見かける。その一方で、睡眠環境やその原因までに踏み込んで考える機会はなかなかないもの。そこで、まずは睡眠についての知識を深めてみよう。今回フォーカスするのは、冷えと睡眠の関係について。眠りのエキスパートが、健やかな眠りのためのTipsをご紹介!

夜にしっかり寝たはずなのに「朝、起きたてなのにすっきりしていない」」「昼間でも眠気がとれない」ということはない? 多くの人は睡眠というと、たくさん寝ればいいと“時間”で考えがち。

「もちろん、ある程度の睡眠時間は必要です。ですが、7~8時間寝たのに頭がすっきりしないなど、睡眠時間は十分にとっているのに眠いと感じる場合は、眠りが浅い可能性があります。見直したいのは“眠りの質”。いかに、深く眠れるかが重要なのです」と言うのは、快眠セラピスト・睡眠環境プランナーの三橋美穂さん。


冷えると眠りが浅くなる。鍵を握るのは「深部体温」

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深く眠るためには、いくつかの要素が必要で、中でも女性に気をつけてほしいのは、“冷え”だと三橋さんは語る

「睡眠中に体の内部の“深部体温”が下がります。体の内側から熱を放出して深い睡眠へと向かわせるためです。また、熱を放出しているとき、体の表面の温度は高くなります。よく赤ちゃんが眠くなると手足が熱くなりますよね。あれは、内側の熱を手足から発散させているからなのです。私たち大人でも同じことが起きています。

ところが手足が冷えていると、血管が収縮して熱が体の深部にこもった状態になり、熱の放散が上手にできなくなります。冷えることで、深い睡眠が妨げられてしまうのです」


季節に関係なく、寝るときは「肌を覆う」。ただし、足先までは覆わない!

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特に、秋のこの時季は、室内の温度調整が難しい時季。暑いと思ってエアコンをかけて寝ると、体が冷えてしまうことも。また、外気が気持ちいいと窓を開けて寝ると、思った以上に空気が冷たくなり、手足が冷えてしまう可能性も。

「まだ気温が高い日もあるので、短パンにTシャツで寝ている人も多いと思います。でも、手足を出して寝るのはおすすめしません。私は1年中、長袖のパジャマに裾の長いパンツを穿いて寝ています。

私は冷え性なので、シルクのレッグウオーマーと腹巻、肌着も一年中着用しています。レッグウオーマーは、爪先が出せるものを選ぶことが大事です。足が全部包み込まれるタイプは熱放散がしにくくなるので、靴下もおすすめできません。ただ、肌を出しすぎると冷えて筋肉が収縮し、深く眠れません。肌をきちんと覆い、気温に合った掛け布団を掛けることが重要です」と、三橋さん。

室温も冷やしすぎないことが大事。夏場であれば28度以下、冬場で18度以上が理想。これからの季節なら、20~25度ぐらいがちょうどいいそう。ただし、「着衣量や使う寝具、体質によって快適な温度は変わります」と三橋さんは言う。


熟睡するために。筋肉量アップで、「冷えない体作り」!

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また、冷えない体を作ることも大事だと、三橋さんは指摘。

「体温の4割は筋肉が生み出していると言われますが、女性は男性に比べて筋肉量が少なめです。そのため、男性に比べて女性のほうが冷えやすいのです。筋肉の7割は下半身にあるので、スクワットなどで筋肉をつけることも冷え対策につながります。深く眠れないという人は、筋トレも習慣化するといいですね」

 

冷えは冬だけ、体質だけの問題ではなく、実は眠りも妨げる存在。すっきりとした朝を迎えるためにも、眠りにまつわる冷え対策も始めてみて。

 

■お話を伺ったのは……
三橋美穂(みはし・みほ)さん
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、睡眠の専門家に。睡眠関連事業のコンサルティングから、睡眠の悩みの相談、講演、執筆まで、幅広く関わる睡眠のスペシャリスト。『CDを聞いて ゆったり深~く 眠れる本』(PHP研究所)、『驚くほど眠りの質が良くなる睡眠メソッド100』(かんき出版)など著書も多数。http://sleepeace.com/

Photo:Getty Images Text:Manabi Ito

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