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一日中デスクに向かって座っていると、まだ3時前なのに集中力が切れてくる? 座りっぱなしでいると脳への血流が滞り、短期的には認知機能に、長期的には健康に悪影響が出る可能性があることを新たな研究が明らかにしたそう。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

応用生理学専門誌に掲載されたこの研究では、連続的および断続的に座ることが脳血管の血流に与える影響を調べるために、15名の健康な成人に対する数々の実験が行われた。

被験者は、①ひたすら座り続ける、②30分座るごとに2分間の軽いウォーキングをする、③2時間座るごとに8分間の軽いウォーキングをする、という3種類の実験に連続しない日程で参加した。研究チームは、実験の開始前と開始から4時間後に脳への血流速度を測定した。

被験者が4時間連続で座ると、少しではあるが確実に血流速度が低下した。2時間おきに休憩をはさんで座った場合は、ウォーキングの最中に血流速度が回復したけれど、テスト終了時の血流速度は開始時よりも遅かった。一方、30分おきに2時間のウォーキング休憩をはさんだ被験者の血流速度は、若干とはいえ上昇した。

この研究は小規模で、血流速度の低下が被験者の思考力に影響を与えたかどうかについては触れていない。しかし、過去の研究結果は、脳への血流低下が思考と記憶に影響を与え、それが長期的に続くと、認知症をはじめとする神経変性疾患のリスクが高くなることを示している。

座りっぱなしが体に悪いことは長年にわたって実証されてきたけれど、最近ではメンタルヘルスへの影響を強調する文献も増えている。あるオーストラリアの研究では、1日6時間以上座っていた人には、座る時間が短かった人に比べて、疲労感、イライラ、焦燥感、絶望感が現れやすい結果となった。

あなたも今日から携帯でアラームをセットして、30分おきにウォーキングして。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。