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食事で足りない栄養素を補給するなら、まずはチェック!

必要なビタミン、ミネラルと抗酸化成分を摂る一番のやり方は、栄養たっぷりの食事をすること、とは分かっているけれどそう簡単じゃない。予防学を専門とする研究機関、Centers for Disease Control and Prevention(CDC)の調査報告によると、10人に1人は最低1種類のビタミンが不足しているそう。

では、足りないビタミンを補うためにサプリメントを摂った方がいいの……? 答えは難しいかも。「どのビタミンをサプリメントで摂って、どのビタミンをサプリメントで摂らない方がいいのかはなかなか決めにくい」とサンタモニカのProvidence Saint John’s Health Centerの婦人科の専門医、シェリー・ロス博士。

もちろん、一番はサプリを摂り始める前に医師ときちんと話すことが必要。まずここでは、栄養素が足りていないサインと、足りないものがなにかか紹介する。

1.髪の毛や爪が弱くなる

足りていないのはビオチンかも。ビオチンは未精製の穀物、卵、乳製品、ナッツ、サーモンや鶏肉などのタンパク質に含まれる。肌が炎症していたり、ピリピリしたり乾燥しがちだったり、髪の毛が細くなってツヤがなくなってきたリ、パサつくのならビオチンが足りない可能性が。また、髪だけでなく、爪が弱くなってガサガサになるのも足りない症状の一つ。1日の推奨摂取量は30mg。

2.排便のリズムが変わった

足りていないのはナイアシンかも。肉、魚、卵、ナッツ、緑の野菜、栄養素を添加したパンやシリアルに含まれる。ナイアシン欠乏症、あるいはペラグラは深刻な副作用を起こすことも。副作用は、直射日光で悪化する身体的病変から、便秘、下痢、吐き気や嘔吐などの消化器系の症状まで様々。「ナイアシンは身体が正しく機能するために大きな働きをしている」とオレンジコースト記念メディカルセンターの内科医、クリスティン・アーサー医師は言う。「ナイアシンは善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを下げて、動脈硬化を防いでくれる。さらに、肝臓の有害物質を取り除く副腎のホルモンの分泌を助ける働きも」。1日の推奨摂取量は18mg(食事とサプリメント、あるいはどちらかで摂取)。

3.妊娠した

足りていないのは葉酸かも。ホウレン草のように緑の濃い野菜、ヒヨコ豆、レンズ豆などに含まれる。ほとんどの人は食事から十分摂っているけれど、妊婦の場合は葉酸の合成物が必要なため葉酸サプリを摂る必要が。これは、足りていないとお腹の赤ちゃんに大きな影響が出るかもしれないから。CDCによると葉酸は脊髄や脳の神経の欠損を防いでくれる。1日の推奨摂取量は400mg(食事とサプリメント、あるいはどちらかで摂取)。必要量は医師に確認して。

4.すぐにアザができる

足りていないのはビタミンCかも。柑橘類、パパイヤ、黄パプリカ、グアバ、ケール、イチゴに含まれる。昔からオレンジジュースを飲むといいと言われてきたかもしれないが、それにはちゃんと意味があったということ。ビタミンCは身体の中では合成されず、不足しがち。「ビタミンCは毎日の生活からの空気汚染、タバコの煙や紫外線のフリーラジカルから細胞を守るために欠かせない抗酸化成分」とロス医師。「さらに、免疫系を助けてくれて、病気を防いでくれる」。ビタミンCが足りないと、アザができやすくなったり、原因不明の赤や紫の痕ができてしまうという。「この痕は、皮膚の表面に近い毛細血管が弱くなり、それが傷ついて赤血球が漏れてしまうから」とロス医師は説明する。1日の推奨摂取量は60mg(食事とサプリメント、あるいはどちらか一方で摂取)。

5.目が充血している

足りていないのはビタミンB2かも。牛乳、肉、卵、ナッツ、魚、緑の葉物野菜に含まれる。リボフラビンとも呼ばれるビタミンB2が不足すると目の充血のような分かりやすい症状が出る。「このビタミンの欠乏は極端なダイエットをした体重が少ない人や、セリアック病などの消化器系のトラブルがある人に多く見られる」とアーサー医師。ビタミンB2は成長と健康のために欠かせない。そして、炭水化物、タンパク質や脂質を分解するのに必要なビタミン。1日の推奨摂取量は1.2mg(食事とサプリメント、あるいはどちらか一方で摂取)。

6.やたら疲れている

足りていないのはカルシウムかも。牛乳やヨーグルトなどの乳製品、緑の濃い野菜、アーモンドやヒヨコ豆に含まれる。足りていないと骨が弱くなり、元気がなくなる、と専門家。現在は食事からなるべく多く摂るようにと推奨されているけれど、50歳以下の女性なら1000mg以内の範囲ならサプリメントから摂ってもよい、とVous Vitaminの共同創業者で「The Vitamin Solution: Two Doctors Clear the Confusion About Vitamins and Your Health」の著者アリエル・レビントン博士。

7.足がつる

足りていないのはビタミンEかも。ビタミンEは身体に必要な主要のビタミンの一つ。一番の働きは老化をゆっくりにしてくれること。「ビタミンEの欠乏はあまりないが、脂質の吸収に問題がある場合、たとえばクローン病や嚢胞性線維症、栄養失調、脂質の少なすぎるダイエットや遺伝的な脂質代謝異常などの時に起きる。「California Medicine」に発表された研究によると、ビタミンEの欠乏は足のつりを引き起こすという。「この研究では夜に足がつる場合や、むずむず脚症候群の症状はビタミンEを投与することで改善した」とロス医師。1日の推奨摂取量は15mg(食事とサプリメント、あるいはどちらか一方で摂取)。

http://www.womenshealthmag.com/health/signs-you-might-need-a-supplement



Text:Jenn Sinrich Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images