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耳を傾けるだけで、その人がうつ病に悩んでいるかどうかが分かるとしたら? そんなこと、あり得そうもないよね? それが、新たに発表された論文によれば100%可能なんだとか。

英国レディング大学の研究チームは、うつ病を抱える人々の日記、エッセイ、インタビューから起こした大量の文字を分析。

その結果、メンタルヘルスに問題がない人々とうつ病患者との間には、話の内容と語り方の両方において、極めて重要な違いがあることが分かった。

研究チームリーダーのモハメド・アル=モサイウィ博士は、The Conversation誌に寄せた報告書の中で、うつ病に見られる言語上のサインをまとめている。

●一人称単数の代名詞が多く、二人称・三人称代名詞が少ない (彼ら・彼らの・彼女といった言葉よりも、 私や私自身といった言葉が多い )。

●“悲しい” “寂しい” “惨め” といったネガティブな感情を伝える言葉が多すぎる。

●“いつも” “すっかり” “完全に” “何もない” “絶対ない” といった100か0かの表現が多い。

でも、これらの要素だけでうつ病と決めつけるのはまだ早い。アル=モサイウィ博士によると、うつではないのにうつ病にありがちな言葉を使うことはあるそう。

「うつ病かどうかを最終的に決めるのは、長期的な気分の状態」 だという。

この他にも、アル=モサイウィ博士は以下の症状に注意を促している。

●以前は楽しめた趣味に興味がなくなった

●よく眠れず、全般的に無気力

●自分に自信が持てない

●性欲の変化

●食欲が湧かない、または好きな物だけたくさん食べる

●自分が役立たずで不十分だと感じる

●なかなか集中できない

●他の人を避ける

自分自身や身近な人がメンタルヘルスに悩んでいると思うなら、専門家に相談することが大切。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images