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赤みや痒みには何の価値もないから。その内容をアメリカ版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

敏感肌のあなたなら、肌の怒りっぽさを知っている。一度起きた赤み、乾燥、痒みといった症状を緩和するのは難しい。新しい香水や保湿液を試したら、突然痒い湿疹や真っ赤な炎症が現れるなんて最悪。刺激を避けるなんて不可能に思えるけど、著名な皮膚科専門医によれば、敏感肌の炎症を引き起こす悪名高い商品を避ければ、肌を落ち着かせて笑顔にすることができるそう。

敏感肌なら、このような商品と距離を置こう。

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フェイススクラブ

どんなに肌にやさしいと謳っていても、物理的なピーリング (角質除去) としても知られるスクラブは、敏感肌にとって過剰な刺激。シーソルトや砂糖といったブツブツが入ったピーリング剤に加えて、ドライブラシやヘチマスポンジも刺激が強い。「過剰な角質除去は、ニキビや肌のかさつきの原因になる。この2つを治したくてピーリングを始める人が多いのに!」 と語るのは、カリフォルニア州レドンドビーチでThe Derm Instituteを設立したアニー・チウ医学博士。彼女が代わりに勧めるのは、乳酸やフルーツ酸といった肌にやさしいケミカルピーリング。肌をこする物質を使わずに細胞のターンオーバーを加速する。

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化学的な日焼け止め

物理的な (無機質の) 日焼け止めは太陽光線を反射して有害な紫外線から肌を守る一方で、科学的な日焼け止めは紫外線を吸収することで肌を守る。ニューヨークとニュージャージーのスキンレーザー手術スペシャリスト、マルガリータ・ロリス医学博士によると、この化学プロセスが敏感肌に炎症を引き起こすことがあるそう。化学的な日焼け止めは、オキシベンゾン、アボベンゾン、ホモサラート、オクチサレート、オクトクリレン、そしてオクチノキサートという避けておきたい成分のいくつかを混ぜて作られている。酸化亜鉛と酸化チタンといった2つの物質的日焼け止め成分に絞るのが彼女のおすすめ。物質的成分と化学的成分が混合する日焼け止めもあるので、成分表示をしっかりチェックすること。ロリス医師が患者さんに勧めているのは、ラロッシュポゼのアンテリオス・ミネラルサンスクリーン。

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硫酸塩シャンプーとコンディショナー

アメリカ人は、泡立ちが良く、"キュッキュッ" と音がするほど洗浄力のあるものに病みつきだと言われているが、チウ医師によれば、敏感肌に硫酸塩の刺激は強すぎる。硫黄を含む無機塩から作られる硫酸塩は、大量の泡を作り出すためにシャンプーなどの商品に使われる高刺激の洗浄成分。成分表で最もよく見られるのが、ラウリル硫酸 (SLS) とラウレス硫酸ナトリウム (SLES)。硫酸塩は、洗い流す時に水分を剥ぎ取るので、頭皮、顔、体とあらゆる部位で慢性的な乾燥や痒みを引き起こす恐れがある。チウ医師は、敏感肌の人は必ず硫酸塩不使用と書かれたシャンプーを選ぶよう勧めている。

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香料入りのボディローション

チウ医師によると 「製造者には香料成分を開示する義務がないので、成分表に書かれた "香料" という言葉の裏には、炎症を引き起こす成分がもっと大量に隠されている」。このような成分に反応しやすい肌をもつ人には悪い知らせ。"香料不使用" と書かれた商品か、香りを楽しみたいならエッセンシャルオイルなどの天然成分配合の商品を選ぶこと。敏感肌のタイプによっては、エッセンシャルオイルにも反応することを覚えておこう。新しい商品をたっぷり使う前にパッチテストを行い、24時間以内に副作用が現れないことを確かめるのが無難。

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アルコール入りのスキンケア商品

洗顔料でも保湿液でも、アルコール入りの商品は敏感肌が最も嫌うことをする。速攻で肌から水分を奪うのだ。チウ医師によれば、これが厄介な痒み、過敏や不快感を引き起こす。肌に合わないアルコールを避けたければ、SDアルコール、変性アルコール、そしてイソプロピルアルコールは、どれも速乾性をもたせるために製造者が商品に加えるものだと覚えておいて。その一方で、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコールといった脂肪アルコールには刺激性がなく、問題なく使えるかもしれない。本当に敏感な肌には、常にアルコール不使用の商品を選ぶのが一番堅実なんだそう。

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脂肪酸ナトリウムとココエートを含む石鹸

寒くなると肌が特に痒くなる原因は、固形石鹸にあるかもしれない。ロリス医師によると 「脂肪酸ナトリウムやココエートを含む石鹸には驚くほどの乾燥作用があり、赤みや痒みの原因になる」 そう (ベジタリアンまたはヴィーガンなら、脂肪酸ナトリウムの多くは牛脂由来であることにも注意が必要)。"石鹸成分不使用" で肌にやさしいクレンザーか植物油ベースの固形石鹸で代用して、肌を枯渇させずにキレイにしよう。余裕で我慢できる範囲で水温をできるだけ下げれば、泡立てても肌の水分が保てる。まだ湿っている間に肌ができるだけ水分を吸収できるよう、シャワーを出てから1分以内に保湿するのも忘れずに。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Grace Gold  Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images