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洗顔、角質取り、保湿……毎日のスキンケアをマスターしたはずなのに、お肌が突然赤く炎症を起こしているのはなぜ? 実は、いつものスキンケアがトラブルの原因かも。

ニューヨーク市に拠点を置く皮膚科専門医のジョシュア・ゼイックナー医学博士のおすすめは、普段のスキンケア商品の使用を一時中断し、ワセリンなどで炎症を抑えること。「肌の状態が改善しないようなら皮膚科を訪れて。改善したなら、本当の原因を探るために、数日おきにいつものスキンケアセットに戻ってみよう」

あなたのお肌がビックリしている理由は他にもあるかも。

1.過度のピーリング

ピーリング後は、お肌が艶めき柔らかそう……でも、少しやれば充分。「ピーリングは、肌を明るくするために肌の表面から角質を取り除く働きをする。でも、その一方でピーリングのしすぎは皮膚外層のひび割れを招きかねない。これが炎症と過敏症の原因になるんだ」。こするのではなく、優しく円を描くようにピーリング剤を使用すること。お肌を落ち着かせるためにその後の保湿を忘れずに。

2.レチノールの使い過ぎ

シワ、ほうれい線、濃いシミと戦うために使われるレチノールには驚くべき力があるけれど、大量に使う必要はない。「レチノールもマラソンと一緒。ペースをコントロールしないとゴールできない」。特に使いはじめて最初の2~4週間は、使い過ぎるとヒリヒリした火照り、チクチクした痛み、過敏症を引き起こす可能性がある。「一晩おきに使ってみて、肌が慣れてきたら使用回数を増やしていって」

3.色んな商品の使い過ぎ

スキンケア商品は、使えば使うだけいいものではない。「肌を刺激する可能性のあるアンチエイジング商品を複数使用すると肌が敏感になるかもしれない。主犯は大抵サリチル酸とグリコール酸」。新たな商品をスキンケアセットに加える前に、普段のお手入れでお肌の調子が良いことを確かめて。その新しい商品がお肌に刺激を与えていないのを確認しながら、慎重に使っていこう。

4.シャワー後の保湿をしていない

乾燥した敏感な肌を防ぐには化粧水と保湿クリーム。ゼイックナー博士いわく、お風呂から出た後に使うのがベスト。「熱いお湯は肌から必要な油分を取り除き、環境要因の影響を受けやすい状態にしてしまう。シャワー後は、セラミド配合の保湿クリームで水分を補給しなおして肌のバリアを修復しよう」

5.間違ったクレンザーを使っている

石鹸やクレンザーの中には、肌から本来の油分を取り除き、乾燥した敏感肌の原因となる刺激的なアルカリ性pHを含むものがある。ラベルを確認し、芳香料や保存料などお肌のバリアを崩壊するような原材料を含む商品の使用は避けること。ゼイックナー博士のおすすめは、ニュートロジーナ®のウルトラ・ジェントル・フォーミング・クレンザー。水と結びつきにくいように改質されたポリマーがお肌の炎症を防いでくれる。

6.未治療の皮膚疾患がある

出来ることはすべてしたのに、赤く過敏なお肌が治らない? ゼイックナー博士は、酒さ(しゅさ)などの肌疾患が原因の可能性はないか、皮膚科医の診断を受けるよう勧めている。

「酒さとは、顔の紅潮や発赤、ヒリヒリまたはチクチクした痛み、腫れ物、膿んだ吹き出物などを特徴とする肌の病気。遺伝的に、肌が環境に対してより敏感で、辛い食べ物や気温の変化などをきっかけに過剰反応を起こす。酒さかもしれないと思うなら、皮膚科医と治療法を相談してみよう」

http://www.womenshealthmag.com/beauty/sensitive-skin-causes

Text: Kate Hull Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images