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ワークアウト翌日の筋肉痛は、せっかくの気分を台無しにしかねない。イギリス版ウィメンズヘルスがその問題を解決。セレブ専属トレーナー、リー・ムリンズが伝授する療法で、痛み知らずのヘルシーボディを維持しよう。

最も重要なのに軽視されがちなエクササイズの要素は? この質問をパーソナルトレーナーに聞けば、ワークアウトとワークアウトの間の「リカバリー」という答えが必ず返ってくるはず。

筋肉と精神をワークアウトから効果的に回復させなければ、全ての努力が台無しになりかねないばかりか、怪我のリスクまで高くなる。これはつらい。

一般的に言って、運動をすればするほど、体の回復と修復に必要な時間は長くなる。でも大丈夫。世の中には、筋肉のリカバリーを促す療法とツールが溢れているから。今回は、ムリンズが個人的にオススメする3つの療法を紹介しよう。

1.筋膜ストレッチ療法

筋膜ストレッチ療法は、可動域を広げ、慢性痛を和らげるもの。比較的新しいタイプの療法ではあるけれど、NFLやNBAの選手の間では既に流行り始めており、治療台に乗った患者のストレッチを療法士が助ける形で行われる。関節包(関節を包むデリケートな組織)に働き掛ける療法なので、テニス肘や股関節痛といった関節の痛みにとても効果的。治療台に装着されたストラップでストレッチされていない部位を固定すると、ストレッチされている部位への効果が高まるという仕組み。拷問器具のようだと不安に思うかもしれないけれど、冗談抜きでかなりリラックスできる。

2.アクティブリリーステクニック

軟部組織療法のスタンダードと言われるアクティブリリーステクニック(ART)を使ったマッサージは、体の軟部組織(筋肉、腱、靭帯、筋膜、神経線維)を修復し、身動きが取れなくなった神経線維と血管を解放するもの。頭痛、背中の痛み、手根管症候群、シンスプリント、肩こり、坐骨神経痛、足底筋膜炎、膝の不調、テニス肘など、とにかく何にでも効く療法。治療内容は患者によってさまざま。ART療法士はまず、軟部組織の質感、硬さ、動きを自分の手を使って調べる。異常な組織が見つかれば、500種類以上のパターンから患者に合わせて選んだ動きと圧力で、その組織を正確にほぐしていく。

3.トリガーポイント療法

トリガーポイントとは、使いすぎたり痛めたりした筋肉に生じるコブのこと。関節痛を頻繁に引き起こすだけでなく、頭痛、首の痛み、腰痛、テニス肘、手根管症候群の原因にもなり得る。でも、セルフマッサージをしながら適切な場所(トリガーポイント)に適切な圧力をかければ、可動域が広がり、筋肉痛も和らぐ。診療時間外の僕は大抵フォームローラーに乗って、背中をマッサージしている。フォームローラーによるトリガーポイントのケアは、自分でできる最も効果的な療法のひとつ。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text:Lee Mullins Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images