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デリケートゾーンが花のような香りに! と謳う商品を買う前に、これだけは知っておこう。

月経とは社会的な烙印を押されたもので、何十年にもわたって生理中の女性は“キレイじゃない”と(勘違い)されてきた。そして、膣洗浄や芳香付きのタンポンやナプキンといった商品を売り続けてきたのは、他でもないデリケートゾーンの臭いに対する女性の恐怖心。

あのようなマーケティングを目の当たりにすると、生理中の臭いは治さなければいけない“問題”なのではと不安になってしまうけれど、専門家は騙されないでと言う。

実は、香料成分入りの生理用品はデリケートゾーンに刺激を与えてしまうだけ。つまり、あなたの膣はもともとキレイなのだ。膣洗浄は本来のpH値(水素イオン濃度)を変化させ、感染症を引き起こす可能性が高い。芳香付きのタンポンやナプキンを使った場合にも同様の問題が起きかねない。

産婦人科医のメアリー・ジェーン・ミンキン医学博士も「香り付きのタンポンやナプキンはおすすめしない」と言う。「それがどんなものであったとしても、異物は体のほとんどの細胞組織にとってのアレルギー誘発物質」。そう、アレルギー誘発物質。言い換えれば、体が有害反応を起こし、敏感なエリアの痒みを引き起こすということ。女性にとってこれほど最悪なことはない。

痒みの他にも、芳香付きのタンポンやナプキンは炎症や湿疹の原因にもなるとミンキンは続ける。実に喜べないことだ。頻繁なのはアレルギー反応だけど、芳香剤と本来のpH値の相性が悪いと、細菌性膣炎などの感染症にかかってしまうことも。あなたのデリケートゾーンを健康でハッピーに保つためにも、ミンキンは芳香剤の入っていない商品だけを使用するよう勧めている。

どんなアレルギーでも、それが実際に起きるまでは分からないもの。でも、わざわざ危険を冒す必要はない。デリケートゾーンは、そもそもラベンダー畑のような香りがするようには作られていない。そっとしておいてあげよう。

http://www.womenshealthmag.com/health/scented-tampons-and-pads

Text: Alexandria Gomez Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images