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ドライサウナとミストサウナは汗をダラダラかきたい人に人気だけれど、ドライサウナとミストサウナの違いを正確に説明できる人は少ないのでは?
ニューヨークプレスビテリアン病院のワイルコーネル医療センターで、統合医療とウェルネス制度の共同ディレクターを務めるチティ・パリーク医師は、「サウナからは、さまざまな健康効果が得られます」と話している。ドライとミスト、それぞれの健康効果についてアメリカ版ウィメンズヘルスが解説。

ドライサウナ

ドライサウナは乾熱で、室温は80度から90度前後に保たれており、湿度は極めて低い。蒔やガス、電気、遠赤外線によって室内の温度を上げている。「例えると、オーブンの中に座っている感覚です」とパリーク医師。サウナに置かれている熱石に水をかける人が多いのは、蒸気を発生させて心地よい湿気を求めるからだとか。

サウナに行く人は、その価値を実感していて、パリーク医師によると、多くの人が血液循環や循環器の健康に改善がみられたという。研究によると、定期的にサウナへ行く人(20分間を週に4回程度)には、心臓病や脳卒中、認知症のリスクが著しく低いことが判明しているそう。

サウナに座っているのは、無理のないペースでトレッドミルの上を歩いているのと同然だとパリーク医師は言う。サウナの熱により、血液を循環させるので心拍数が上がり、心臓の動きは活発になる。座っているだけで、運動の代わりとまではいかないけれど有酸素運動で得られる効果も期待できる。また、体の痛みやコリを軽減したり(ハードなワークアウトをした後にサウナに行く人は多い)エネルギーをつけて、気分を一新する目的でサウナに行く人もいる。

注意したいのは、熱さでめまいや脱水症状を起こさないようにということ。サウナに行く前後には、必ず水分補給をすること。また、最近心臓発作を起こした人や、心臓や血管に健康上の問題がある人は、サウナには行かないように。心拍数が上がるので注意して。

ミストサウナ

ミストサウナは、湿度が高くドライサウナほど熱くはない。室温は38度から50度前後に保たれており、湿度は100%。そこまで高温ではないのに、湿度が高いために、ドライサウナより熱く感じることもある。

これは乾熱か湿熱の違いで、ミストサウナにもドライサウナと同様の健康効果(リスクも)が得られるとパリーク医師は説明する。心臓の健康が改善したり、痛みやコリが軽減されるような効果は、ミストサウナからも得られる。

汗をかいて体重が減ったとしてもそれは体内の水分量によるケースがほとんどなので、サウナで減量を期待するのは良くない。
「呼吸器疾患の処方薬は、気道を乾燥させてしまう性質があるので、蒸気によって保湿され肺が普段より開くので、気道が潤います」と、ミストサウナはアレルギーやぜんそくなど、呼吸器官に問題がある人にはうれしいメリットもあるという。

ドライサウナとミストサウナ、どっちを選ぶべき?

呼吸器系に問題を抱えている人は、ミストサウナを選択しよう。パリーク医師が言うように、気道を潤す効果が得られ、反対にドライサウナは乾燥させてしまう。これに該当しない人は、好みで決めていいそう。

どちらに行くにしても、初心者の場合は低い位置に座るようにパリーク医師は提案している。熱い空気は上に行くため、下段のほうが温度は低い。健康効果をしっかり得たいなら、サウナは定期的に(可能な範囲で週に数回)通うべきとのこと。最初は、5分から10分をめどに様子を見ながら体を慣らしていくと安心。

 
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Kasandra BrabawTranslation: Yukie KawabataPhoto: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。