女性でもなるってホント!? 「睡眠時無呼吸症候群」の真実

16 February 2018

女性でもなるってホント!? 「睡眠時無呼吸症候群」の真実

眠っている間にピタッといびきの音が止み、呼吸が止まる……。ふくよかな男性によくある睡眠時無呼吸症候群。けれど、実は小顔化が進んであごが小さくなった現代女性にも起こりうるトラブル。昼間の猛烈な眠気や疲れが拭えないなどのサインが現れるこの症候群と治療について、睡眠の専門家が回答!

日中、仕事の打ち合わせ中に急激な睡魔に襲われてしまった、電車やバスに乗ると必ず熟睡してしまう……こんな経験に覚えは? 日中の抗えないほどの眠気や気づいたら寝ていた、という経験がある人は「睡眠時無呼吸症候群」(SAS:Sleep Apnea Syndrome)を疑ってみてもいいかも。

「でも、それって太った男性の病気でしょ!?」と思った人も多いはず。実はアゴが小さい、小顔で痩せた女性にも罹患者が多いと言われている。

「日中に眠気がある人がすべて睡眠時無呼吸症候群とは限りません。眠気には個人差もあるので、本当に睡眠時無呼吸症候群かどうかは専門的な検査が必要です。しかし、日中の眠気やいびきは、代表的な症状のひとつです」と言うのは、睡眠時無呼吸症候群の治療を行っているRESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニックの院長、白濱龍太郎先生。

「眠時無呼吸症候群を肥満の人だけの病気、中年以上の男性の病気と思っている人が思っている以上に多い。確かに、太っている人がかかりやすいのは事実です。ですが実際には、痩せている女性の患者さんも少なくありません。

女性はアゴが小さくて小顔な人も多く、構造的に空気の通り道である気道が狭くなっています。睡眠時は喉や舌の筋肉がゆるむため、より気道を塞いでしまい、無呼吸状態を作ってしまうのです」

そもそも睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、止まりかける状態が繰り返される病気。呼吸が悪いと、血液中の酸素濃度が常に低下している状態になり、高血圧や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの病気を引き起こすことも問題視されている。

「また女性に多いのが、『むずむず脚症候群』(脚のむずむず感で眠りの質が下がるという病気)を一緒に引き起こしているケースです。むずむず脚症候群で相談に来られる方には、睡眠時無呼吸症候群の検査を行うことも多いですね。

睡眠時無呼吸症候群が怖いのは、急に抗えないような眠気に襲われる危険があることです。交通事故や作業時の事故などで、命に関わることもあります。もしかしたらと思ったら、検査を受けてみるといいでしょう」(白濱先生)


その眠気、もしかしたら? そして進歩する治療器具

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睡眠時無呼吸症候群の「もしかしたら?」のサインとしてはいびきをかく、疲れが取れない、寝た気がしない、バスや電車ですぐに寝てしまう、日中とても眠くてつらいなど。そんな場合は一度、睡眠の専門医の診察を。

「特にひとり暮らしの場合、いびきをしているかわからない場合も多いので、いびきだけで判断せずに、睡眠時間を取っているのに日中になんだか眠いと思ったら、ひとつのサインです。睡眠時無呼吸症候群ひと口に言っても、レベルによって治療法も異なるので、一度確認してみることをおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群の治療は、軽度の場合は生活の見直しで改善できることも。例えば肥満は気道を塞ぐ可能性が高まるので、適正な体重を維持することが大事です。さらに、あおむけ寝よりも横向き寝のほうが、気道を確保しやすいので、横向き寝を習慣に。喫煙や飲酒も影響するので、見直すことが必要です」

睡眠時無呼吸症候群の治療で、よく使われるのが「CPAP(シーパップ)」という装着器具。正式には、「経鼻的持続陽圧呼吸療法装置」と呼ばれ、睡眠のときだけ鼻に器具を取り付けて、呼吸をアシストするというもの。一定の呼吸が常に送り込まれるため、気道が確保され、安定した呼吸が維持できる。

「CPAPをつけたことで、驚くほどよく眠れるようになったという声をよく聞きます。以前は器具が少し大きめでしたが、最近は小型化も進んで、旅行などで持ち運びができるものも増えてきました。診断によっては、CPAPは健康保険が適用になります。まずは、躊躇せずに相談してほしいですね」(白濱先生)

 

小顔や体重にも関わっていた睡眠時無呼吸症候群。睡眠はヘルシーな毎日とキレイの源だけに、自分の睡眠クオリティ、チェックしてみて。

Photo:Getty Images Text:Manabi Ito

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